<この体験記を書いた人>
ペンネーム:みっちー
性別:女
年齢:46
プロフィール:スープの冷めない距離に義父母宅があり、同年代の夫、子どもと3人で小さな中古住宅に住む主婦です。
結婚10年の主婦です。今で言う授かり婚で夫と籍を入れ、徒歩5分で行ける夫の実家の近くに住むことを余儀なくされました。
夫と義父母たちはよく言えば仲が良く(穿った見方をすれば親離れ・子離れのできない人たち)、結婚しても義父母宅の近くで家を建てて住むのが結婚の条件だったと、籍を入れ終わった直後に夫から聞きました。
私はそのとき「そんなの聞いてないけど......大丈夫かな」と思ったのですが、今更反対もできず、高齢での出来ちゃった婚を受け入れてくれる義父母ならなんとかなるかなあと、夫の言う通りスープの冷めない距離で住み始めることにしました。
夫は結婚当時は会社員でしたが、自分の夢が捨てきれず、その夢を叶えるべく私の出産直後から自営業に転じました。
経済的な面で少し困った状況にもなったのですが、義父母の助けがあり、今でも親子3人路頭に迷わず何とかギリギリ生活できています。
子どもが生まれてからも、義父母は何かしら孫の面倒を見てくれたり、義父が趣味で作っている野菜をくれたり、義母は得意な料理を作っては我が家に持ってきてくれたりと、かいがいしく世話をやいてくれました。それはそれでありがたいことだとは思って感謝はしています。
でも、最近になって少し困ったことが起きてきたんです。
何年か前に世間で断捨離ブームが起き始めたころ、義父母は2人揃ってそのブームにのり、義父母宅にある大きめの家財道具を片づけたいと言い出したのです。
まず最初に、夫が実家にいるときに使っていたパソコン2台を何とかしたいと言い出した義母は「みっちーちゃん、パソコン欲しいっていってたわよね~。ちょうどいいじゃない? これ、あげるわ。〇ちゃん(子どもの名前)にも使えるしね」と、処分先を我が家に向け始めたのです。大型家電などは処分するのに料金がかかる時代、その費用を浮かそうとしたようです。
私は性格上どうしても嫌とか結構ですとは言えないタイプ。
パソコンくらいならまあいっかともらってしまいました。でも、古いパソコンは動きが悪くてとても使えたものじゃなく、おまけに数日で電源すら入らない状態になってしまったのです。
今思うと...それが運のつきでした。
その後、義父母は様々な家電や家財道具をあれこれ理由付けては我が家に運び始めたのです。小型冷蔵庫、古い革のソファー、義父の趣味の楽器、テレビ、ラグマット......。
4DKのただでさえ狭い家がだんだんと物で埋め尽くされそうな勢いです。
さすがの私も、これ以上物を運ばれては私たち家族の居場所がなくなってしまうので、義父母に止めるよう伝えてほしいと夫に頼みました。
ところが夫の返事は「俺らの家は、実家の父母もお金を出してくれているのだから、荷物くらい預かってやって当然だろう? お前は冷たい女だな。お前の鏡台やタンスとかのいらない荷物をどけたら、それくらい入るだろ?」というものでした。
さすがに私もこの返事にはショックを受け、しばらく夫とは口をきかずに過ごしました。
その間にも、「みっちーちゃん、これもあげるわ」とこまごましたものまで次々と運んでくる義父母。
一番驚いたのは「これ、ちょっと私には派手だから、プレゼントね」と、手渡された下着セット。レースの花柄でスケスケ......。申し訳ないとは思いつつ、貰ったその日ゴミ袋にそ~っとそれを捨てました。
この先の生活が空恐ろしくなった瞬間でした。
関連記事:それ、いる?いらないっしょ!いつまで続く⁉母と娘の断捨離バトル
- ※
- 健康法や医療制度、介護制度、金融制度等を参考にされる場合は、必ず事前に公的機関による最新の情報をご確認ください。
- ※
- 記事に使用している画像はイメージです。