ただのもの忘れ? それとも認知症? 定年後テレビを見るだけの毎日を送る夫に、しのびよる不安

<この体験記を書いた人>

ペンネーム:京子
性別:女
年齢:65
プロフィール:娘と息子は独立し、今は主人と二人暮らし。時々パートに出ています。

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私の夫は4歳年上で、今年で69歳。主人は大学を卒業した20代前半の頃から、ずっと同じ会社に勤め続け、私ともその会社で出会いました。職場結婚でした。私はその後、長女の妊娠を機に退職しましたが、主人は定年である60歳まで勤め続けました。残業や出張も多く、忙しい毎日を過ごしているほうだったと思います。定年後はしばらく元の会社で再雇用社員として雇ってもらうことができました。残業することはほとんどない勤務形態で、ゆったりと働いていたものの、65歳でその契約も終了。私は主人に、「ずっと働いてきたんだから、これからはゆっくり過ごしたらいいじゃない」なんて声をかけたのですが、どうやら今思えばこれが間違いだったのかもしれません。

主人が仕事を退職してから4年。主人にはこれといった趣味もなく、毎日ほぼテレビを見るだけの日々を送っています。いつ見てもテレビの前にいて、私がテレビを消しても、すぐにまたつけてしまいます。これといって見たい番組があるわけでも、知りたいことがあるわけでもない様子で、ただただ画面を眺めているだけに見える主人。「何か趣味を見つけたら?」、「少しは外に出たら?」と言っても、本人は全く行動する気はない様子です。そんなダラダラした日々が4年間ずっと続いており、ずっと家にいてテレビを見ている主人に、私もいい加減イライラしてしまいます。

しかも、新しい出会いや経験が全くない、テレビを見るだけの毎日が影響したのか、このところ主人の言動におかしいと思うことが増えてきました。私たちは犬を飼っているのですが、「餌あげたっけ?」と餌をあげたかどうかを忘れてしまったり、ついさっき話したことを忘れて同じことを話し始めたりと、記憶があやふやなようなのです。

娘や息子夫婦が遊びに来たときも、お婿さんやお嫁さんに、同じことを繰り返して話している様子。外出もほとんどせず、テレビしか見ていない環境なので、話すことといえば大抵は愛犬の話なのですが、娘や息子は「同じこと聞いたよ」なんて言えても、お婿さんやお嫁さんは苦笑いして、毎回同じ受け答えをするしかないようです。なんだか、見ていて申し訳なくなってしまいます。

私だけでなく娘、息子も、このところの主人のあやふやな言動に危機感を覚えており、もの忘れに関する本や、脳トレの本などを買って主人に渡したりするのですが、本人は全く読む気なし。まだ、普通に生活は出来てはいるので、私としてはただのもの忘れであってほしいと願っています。ですが、もしかすると60代なのにもう認知症になってしまっているのではないか、病院でしっかり調べてもらったほうがいいのではないかと、内心ものすごくモヤモヤしています。

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