<この体験記を書いた人>
ペンネーム:なな
性別:女
年齢:60
プロフィール:マイペースに生きてきました。
長年付き合っている友人は、とにかくすべての人が自分と同じ待遇を受け、同じ気持ちを持ち、同じ考えだと思い込んでいるタイプです。このことに少々イライラしながらも、その友人の行動・言動は私の予想の上をいくものばかりで、それを見るのが楽しく、ついつい付き合ってしまっています。
例えば、髪型についてこんなことがありました。友人は若かった頃、ロングで巻き毛のヘアスタイルだったのですが、中年になってからショートにバッサリ切りました。そのとき友人はロングヘアだった私に「いつまでも昔のアイドルみたいにロングなんておかしいわよ」と言ったのです。絶句してしまいました。人それぞれ髪質、顔だちも違うので、ロングがよかったり、ショートがよかったりと似合う髪型は違うと思うのです。そして私はくせ毛で量も多いのでショートよりは、ロングにして束ねるほうがいいのですが......。しかし会うたびに「昔のアイドルみたい」と言う友人にイラッとし、試しに私もばっさりショートにしてみたのです。すると「短いの似合わないね」と友人。私はすかさず「あなたから『昔のアイドル』って言われたから切った」と言うと青ざめていました。
そして最近のことです。友人は比較的足が細く、よくスキニーパンツを履くのですが、別の友人が大きめのデニムパンツをゆったり履いているのを見て「なんであなたはいつもそうやってブカブカのデニムを履いているの? 今どき流行ってないでしょ。おかしいよ」と痛烈な一言。これにその別の友人は顔を引きつらせて「あなたはいいわよね! 足が細いから! 私はスキニーをウエストで合わせても、足が太いからふくらはぎでつっかっかて履けないのよ。逆に足の太さに合わせて買うとウエストがブカブカなんだからしかたないでしょ!」。すると友人は「えっ! そうだったんだ! そんな人がいるんだ!」。あまりにも空気が読めてないというか、すべてが『周りも自分と同じである』と信じて疑わないのです。
そして本当に困るのは、生活環境も一緒にされること。私と友人の環境はまったく違うのにこうしたほうがいい、私だったらこうする等トンチンカンなアドバイスをされ、ストレスを感じます。
そんな友人と付き合うのは疲れますが、一緒にいるのが嫌というよりもその都度の発言がおかしいので、いまだに付き合っているといった状態です。さらに、自分の失言に気付いた時の落ち込みようが半端ない彼女。失言への反省はちゃんとするので、憎めないのかもしれません。
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