年を重ね、暮らしの一部になった"お茶"の時間/中道あん

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前回の記事:「ひとり上手」に生きていきたい

年々、お茶の時間を大切にするようになりました。年を重ねるごとにお茶に対する愛着が湧いてきたように思います。お茶を飲むということがただ単純に喉を潤すだけではなく、自分の性格や好みが分かったり、楽しんだり、気合が入ったりする、そんな暮らしの一部になってきました。

3時のお茶の時間はコーヒーか紅茶が定番です。

コーヒーはハワイ原産のコナコーヒー。豆をひとり分だけミルして直接カップの上にドリッパーを置きハンドドリップ。豆を荒く挽いて、さっぱりとした味わいにしたり、しっかりと引いて苦みを強くしたり、その日の気分で味わいを変えることができます。準備をするところから楽しめるのがコーヒーの良さですね。

紅茶はもっぱらティーバッグ。理由は後始末が楽だから。ちょっとしたこだわりといえばそのティーバッグの形で、以前は長方形の封筒型でしたが、今はテトラ型やピラミッド型を好むようになりました。その方が香りも味もよく出ている気がするからです。
中でもお気に入りはアールグレイで、ポットに2杯分のお湯を注ぎ、1杯目は温かいまま、2杯目は冷ましておいてアイスティーにするのが好きです。ホットはゆっくりと、アイスはゴクゴクと飲み干すのがお決まりの飲み方です。3時のおやつを紅茶にしたら、お夕飯作りの前にアイスで気合を入れておくのです。

お茶といえば、今まで食事時にいただくのは緑茶の煎茶でした。
一旦沸騰させてから少し冷めたところで急須に茶葉を入れお湯を注ぐ。『しばら待って』といっても気の短い私は待ちきれず湯飲みに注ぐと「あっ、早かった。まだやった」ということがほとんど。淹れ方が少し難しく感じ、おっとりとした気分で淹れる緑茶の作法にちょっと性格があっていません。
それでも和食や和菓子をいただく時は緑茶を飲むものだと思っていました。

ですが、ここ1年ほどで目覚めたのがほうじ茶です。
きっかけは忘れてしまいましたが、さっぱりとして香ばしさが特徴のほうじ茶。『熱いものはできるだけ熱く』がモットーなので、熱湯を注いで美味しさを引き出すほうじ茶は性に合っていると思いました。急須に茶さじ山盛り1杯、お湯のみに2杯分の量です。「あちぃ」と熱々をいただくのがなんとも自分らしいと感じます。

このほうじ茶、パンとの相性もよくて。それはきっとその香ばしさのおかげかもしれません。コーヒーとパンでも良いけれど、口の中がさっぱりとするほうじ茶は、甘いパンや調理パンとの相性がとても良いように思います。
パンとフルーツ、ヨーグルト、朝ごはんの定番に、ほうじ茶。けっこうイケルと大発見の気分です。おかげで、忙しい朝には、コーヒーではなくほうじ茶を飲むことが増えました。

そんなことから、最近は緑茶はやめてほうじ茶一辺倒。
フリーになって家にいることが多いので、お茶を飲む機会がふえました。
ヤカン半分ほどのお湯を沸かし、沸騰したら茶葉を放り込む。ちょっと待って、まず1杯目を湯飲みに注ぎ、いただきます。そして残りは茶こしで漉してお茶ポットに移しかえます。お茶を冷蔵庫で冷やす習慣がないので、それを常温で置いて、喉が渇いたら飲みます。
熱々でも冷ましても美味しさが変わらないのもほうじ茶の特徴かもしれません。

先日京都のお茶どころ宇治に遊びに行って美味しいほうじ茶をお土産に買って帰りました。早速淹れてみるととても美味しかったのです。さすがお茶どころだと感心しました。
この夏は宇治のほうじ茶を楽しみたいと思う今日この頃です。

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中道あん


「女性の生き方ブログ!50代を丁寧に生きる、あんさん流」主宰。Ameba公式トップブロガー。結婚22年で夫と別居。自立した人生を送るため正社員として働いていたが、2019年2月「好きなことを仕事に」とフリーランスに転身。えいっと行動力を発揮して夢を叶える女性をつくるEitonessを提唱、ブログ講座やコミュニティの運営を 行っている。現在、社会人の長男、長女と同居。要介護2の実母は3年半同居生活の後有料老人ホームにて暮らしている。

中道あんさんのブログ:アラフィフの生き方ブログ|50代を丁寧に生きる、あんさん流

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『50代、もう一度「ひとり時間」』(KADOKAWA)

20代で結婚、2男1女を授かり、主婦として普通に生きてきた。でも50代になると人生の転機が頼まれもしないのに訪れる。夫との別居、母の介護、女性としての身体の変化、子どもたちの成長。そこから見つけた「ひとりの楽しみ」をあますところなく伝え続ける、「あんさん」流のアラフィフライフ。50代からの人生を前向きに過ごすためのヒントが満載。

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