<この体験記を書いた人>
ペンネーム:つよぽん
性別:女
年齢:38
プロフィール:2児のママです。歳の近い弟が2人います。それぞれ性格は異なりますが、仲がいいのが自慢です。
私には37歳と35歳の弟がいます。年の差が近いこともあり、大人になった今でも友達のような関係が築けています。姉弟みんな結婚して子宝にも恵まれており、一緒に遊びに行くこともしばしば。姉弟っていいな、と思う瞬間です。
今から数年前、姉弟3人とも住み慣れた町に家を建てました。実家からも近く、家族が散らばることがなかったのが奇跡。両親も私たち子どもがそばにいることで、安心感が持てると言っておりよかったと思っていました。
そんな矢先のできごとでした。末っ子である次男が新居を構えた年に、まさかの転勤になってしまったのです。働く職場は地元に根付いた企業だったのですが、方針が変わり県外に工場を開設するようになったとのこと。そこで予想していなかった、転勤の可能性が出るようになってしまったのです。次男は地元四国から離れた関東へ単身赴任して働くことになりました。家を建てたばかりだったこともあり、相当ショックだったようです。
そして、必要以上に心配したのが両親でした。四国から一歩も外に出たことのない次男が、一人で生活していけるのかと。ですが、次男も30代を迎えている立派な大人です。親の手助けがなくても、自分ひとりで生活していける能力は持っています。しかし両親は次男のために家具をそろえたり、日持ちする食品を買いだめしたりと一生懸命。いつまでも子ども扱いしなくていいのに......と心の中で思っていました。
次男も次男です。自分ひとりでは何もできない!と両親に甘えている姿を見てイライラしました。末っ子ならではの甘え上手を発揮している、と感じました。
もし次男の立場が長男や私だった場合、両親はここまで心配をすることはないと思います。子どものころから両親に何か物を買ってもらうことが多かったのも次男でした。昔から次男にだけは甘いのです。長男や私からすると、末っ子は得だなと思うばかり。
無事に引っ越しを終え、新生活が始まっても、両親の次男への気にかけようは半端ではありませんでした。毎日のように電話をかけ、大変なことはないかと心配しています。これほどまでに両親に気にかけてもらう次男は、本当に幸せ者。そして何かしてあげたいと思わせるのが「末っ子」というものなのかもしれないと感じました。
もうひとつ両親の行動に驚いたことがありました。それは仕送りをしているということです。次男の嫁から聞いて初めて知ったことでした。1年間でおよそ50万円。このことは長男や私には内密にして欲しいと言われていたようですが、本当に申し訳なく思っていることから私に打ち明けてくれました。まさか仕送りまでしているとは......。
両親は年金生活です。決して余裕のある生活は送っていません。もっと自分たちのためにお金を費やせばいいのに、やっぱり両親はいつまでも末っ子に甘すぎる!と改めて感じる瞬間でした。
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