子どもたちに「出かけたのならPCR検査を受けろ」。コロナの恐怖で性格まで変わってしまった夫

<この体験記を書いた人>

ペンネーム:濃姫
性別:女
年齢:44
プロフィール:夫と子ども2人の4人家族。夫の実家のレストランを手伝いながら義父母と半同居生活をしている主婦。

子どもたちに「出かけたのならPCR検査を受けろ」。コロナの恐怖で性格まで変わってしまった夫 11.jpg

営業マンだった夫(47歳)は、コロナ禍になる前は家庭より仕事や自分を優先する人でした。

平日は仕事の後、週に半分以上は飲んで深夜に帰宅。

週末の休日も子どもたちが小さいときこそ家族で出かけていましたが、子どもたちが大きくなると自分だけで別行動。

ゴルフや旅行などに出かけ、私や娘(18歳)、息子(13歳)の行動には、余り関心がない人でした。

ところが、世の中がコロナ禍になるとコロナを異常に怖がり、性格まで変わっていったのです。

以前は「自分はデスクで事務は無理! 人と接する営業が天職」と言っていたのに、所属していた営業部では在宅勤務が難しいと分かると、会社に在宅可能な部署への移動願いを出し、現在はほとんど在宅で営業事務をしています。

出勤するのは週1日ですが、その1日でさえ大騒ぎで、出勤日の前日から不機嫌になり、これ見よがしに大きな溜息の連発...。

家族はうんざりしているのですが、それ以上にうんざりしているのは、私や子どもたちの行動に異常な関心を示すようになったことです。

週末、夫は犬の散歩と開店直後のホームセンターとスーパーに出かける以外、ほとんど家でゴロゴロしています。

私が一人でスーパーに買物がてら散歩をしたり、カフェで一休みをしていると必ずチェックが入ります。

「どこに行ってるの? スーパーにしては長くない? こんな状況でよくフラフラ外に出られますね」

そんな嫌みタラタラなLINEを送ってくるため、息が詰まりそうになります。

土曜日は地下アイドル活動をしている娘は、イベントやダンスや歌のレッスンがあり、息子は部活に出かけるのですが、夫は子どもたちにも容赦しません。

「おまえたちが家にコロナを持って帰ってきたら、おまえたちは重症化しなくても、パパやママ、おじいちゃん、おばあちゃんは重症化するのだから、そんな活動や部活はもうやめろ」

子どもたちが帰ってくるとそう嫌みを言うのです。

夫が言っていることも分からなくもないのですが、コロナ禍だからと子どもたちやりたいことを否定するのもどうかと思います。

私が口を挟むと怒りの矛先を私に向けて怒鳴ってきます。

その上、私に子どもたちの行動のタイムスケジュールを聞いてきて、少しでも帰宅時間が遅いとLINEでの攻撃が始まります。

「今どこにいるんだ? 終わったらサッサと帰ってこい」

「フラフラと寄り道か?」

子どもたちが返信をしないと「PCR検査受けてから家に帰ってきてください」と嫌みが送られてくるそうで...。

「パパって本当にめんどくさい。もう顔も見たくないし話したくもない」

そう言って子どもたちは夫を避けるようになってしまいました。

家庭内の雰囲気が悪くなる一方で、どうしたらいいか途方に暮れています。

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