<この体験記を書いた人>
ペンネーム:ぴろ
性別:女
年齢:53
プロフィール:最近の関心事は就活、断捨離です。
以前の職場で知り合った同じ歳の知人Aは、いつもささいなことでいらだっている人です。
たとえば、すれ違った人と肩が少し触れただけで、その日一日機嫌が悪くなってしまいます。
そんな人なので、転職したりすると、ほぼ毎回新しい職場の人の悪口を言っています。それが、毎回何度も聞いていても、全然共感できないことばかりなのです。
Aの職場は女性がAを含め2人、その他は男性です。
バレンタインデーのことです。Aは前からチョコレートを用意して男性の分だけではよくないと思い、もう一人の女性にもチョコレートを配ったそうです。それが午前中のこと。チョコをあげた女性社員は、お昼休みにコンビニで買ったチョコレートをAにくれたそうです。
それがAは気にいらなかったらしく、「いかにもそのへんですぐ買ってきて、私に借りを作りたくないという気持ちがみえみえだ」というのです。
どうしてそんな風に思うのか。私なら自分だけもらったら悪いから、あわてて買いに走ったと思って、申し訳なく思うところなのに不思議です。
Aを知っているほかの人も、なぜそう思うのか理解できないねとあきれ顔。
その話をしているとき、さらに別の人が「いや、女性2人の職場で相談もなしに職場の人たちに一人でチョコレートをあげるということ自体が意地悪じゃない?」と言いました。
「なるほど~」と、一同納得。普通いくら仲が悪くてもバレンタインデーなら「いつもどうしてるんですか?」とか「私は用意しようと思うんです」とかなにか一言あってもおかしくないような気がします。
そんな配慮をAに求めるべくもなく、そのときのことが納得いかないと、Aはいまだに会うたびに言ってくるのです。
あるとき、何げなく見ていたテレビ番組で、人がイライラするのは自分の思い通りにならないからだ、イライラするということは自己中心の表れだと言っていました。
Aを思い出して、腑に落ちました。
Aがいつもイライラしているのは、自分の思い通りにならないことが多いからなのでしょう。
考えてみればいつもそうでした。自分の好きな人が自分以外の人と親しくしていると機嫌が悪かったり。この場合の好きな人とは異性ではなく、同性の友人です。Aは、親しくなるとべったりしてくるところがあります。仲がいいんだから甘えて当然、なにをしても許してくれると思っているふしがあります。
ただ、本人は自分がそうしている意識がありません。
こちらが話を聞いていると、どこまでも自分の話(それも、ほとんど愚痴)を繰りかえしで負のループです。つきあっていると、こちらも負の力でくたびれます。
巻き込まれないように気をつけなければ、自分もそうならないようにしなければ、と思う日々です。
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