56歳、同性の友達が欲しい!ネットの掲示板で出会いを求めた結果...

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ペンネーム:リン子
性別:女
年齢:56
プロフィール:仕事場は男性が多く、女性との付き合いが殆どありません。最近、女性の友達が欲しくて行動を開始しました。

※ 毎日が発見ネットの体験記は、すべて個人の体験に基づいているものです。

◇◇◇

20代の頃は、何でも話せる信頼できる女性の親友がいたのですが、10年位たった頃、ある事で喧嘩してそれっきり。それから今まで女友達がなかなかできません。ただ、仕事、仕事の毎日では、周りは男性ばかり。女性との接点もなかったことから、特に女友達が欲しいと思ったことはありませんでした。

しかし50代も半ばを過ぎた最近、仕事だけでは何となく虚しく、一緒にランチしたり、出かけたりできる普通の同姓の友達がいたらどんなに楽しいだろうと思うようになりました。とはいっても、友達をどう作ればいいのか方法も分からず、思いついたのが地域限定のネット掲示板です。友達募集ばかりでなく、売り買いやサークル、教室、仕事なども探せる、ニーズに合わせて利用できるサイトですが、そのサイトを利用した私の失敗談と成功談を紹介します。

失敗談といえば、掲示板に「女性の友達募集」で掲載した時のこと。ネットの世界は凄いもので、何人かの女性からメールが届きました。皆、出会いの場がなく、友達が欲しいという同じ境遇でした。メールを通じて趣味や日常生活、仕事、恋愛の話など、中には仲良くなって電話で話すまでになった人もいたのですが、次第に皆音信不通に。

やっぱり、顔も知らない相手、なかなか上手くいかないものだと思っていた矢先、同じ県内で、年齢も同世代、既婚者で専業主婦という女性からメールが届きました。彼女も、なかなか友達ができず、ぜひ仲良くして欲しいとのことでした。そして近況報告から次第にメールも長くなり、お互いの悩みまでも話す間柄になったのです。

1カ月たった頃には、電話で1、2時間話すこともありました。そして2カ月たった頃、いよいよランチの約束です。はじめて一緒にランチができるとワクワクして出かけました。

彼女は、素朴な飾り気のない人で、電話でも沢山話していたので、違和感なく楽しく過ごせました。

ですがランチが終わり、彼女から急に「相談があるので静かな場所にいきませんか?」と言われ、静かな公園の日陰に腰を下ろしたのです。そこで彼女は不幸な生い立ちを話し始めました。

父親は暴力的で、家を出た母親は結果的に彼女と姉弟3人を施設に入れたとのこと。最近、そんな母が現れ、彼女がトイレに行っている間に、彼女のバッグから30万円盗んで「私は知らない」と言い張るのだと。しかし、その30万円は生活費で、そのお金がないと困るというのです。旦那にはとても言えないし、ここ1カ月眠れなくて、それで相談にのってもらいたいとのことでした。

私は、勇気をもって旦那様に伝えてはとか、とりあえず働いてはとか、いくつか提案してみましたが、旦那に言ったら持病で倒れてしまうかもしれないし、また、今の気持ちでは働けないなど言い訳ばかり。結局は、私に30万円を貸して欲しいと言うことでした。

楽しみにして来たランチがこれだったとは、とてもショックでした。お金は貸せないときっぱり断り、それっきりとなりましたが、何となく後味の悪いものになりました。

一方成功談と言えば、あるスポーツのサークルの参加募集の掲示板を見つけた時のことです。そのサークルに思い切って参加してみたところ、とても楽しくて定期的に通うようになりました。それから、すぐではありませんでしたが、自然と話す2人の女性に出会い、次第にランチしたり、遊びに行ったりするようになりました。今では3人で旅行に行ったりもして一緒に楽しく過ごせる仲です。

ネットの掲示板サイトで友達を探すことは、決して悪いことではないと思います。しかし、顔も知らない人と接する時はやはり十分な注意が必要です。サークルなどで趣味を通じて、友達になれるのが一番自然なのかもしれないと、私の経験では感じました。

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