<この体験記を書いた人>
ペンネーム:とらとら
性別:女
年齢:52
プロフィール:アラフィフの兼業主婦。気が付くと勤続30年のベテランになっていました。
私は52歳の兼業主婦です。
私の勤めている会社にAさん(25歳)という女性スタッフがいるのですが、この人がとてもやっかいな人で、職場の仲間みんなが困っていました。
Aさんは特別美人というわけではないのですが、少し童顔で年齢よりは下に見えるかわいらしい顔つきの方でした。
自分でもそのことが分かっているのか、メイクや服装もどこか学生を感じさせるスタイル。
それだけならなんの問題もありません。
実はこのAさんは、典型的な男性の前でだけ猫をかぶるタイプでした。
社外の方が私たちの部署に来られた際も、男性の人が来たときだけ入口に飛んでいき、真っ先に要件を聞きます。
しかし、女性の方が来られたときは席を立つところを見たことがないのです。
他の仕事もさぼりがちで、上司が病欠でみんなが手分けして仕事を割り振って行っているときも我関せずで、就業時間数分前に帰宅してみんなを唖然とさせたことがあります。
ただ、そのときも男性社員にだけは「母が今病気で早く帰って家のお手伝いしなくちゃいけないので」と説明して帰っていました。
これは後で知ったことなのですが、Aさんは地方出身で一人暮らしでした...。
何より問題だったのは、Aさんは相手が女性の場合、同僚だろうと上司だろうと手厳しいのです。
かくいう私も、取引先の方との商談の際、Aさんからメイクをもっとしっかりしろと指摘を受けたことがありました。
年下にはさらに厳しく、これも経験だからと自分の仕事を押し付けたり、歓送迎会の連絡をわざと回さなかったり、意地悪ばかり。
耐えかねた新卒入社の女性スタッフから相談されることもありました。
そんな方なので、少なくとも私たち部署の女性陣からは好かれてはいませんでした。
男性陣に猫をかぶるのがうまいのとAさん自身女性に何と思われようが良いと思ってるようで、注意しても改善が全くなく、正直手を焼いていました。
しかし、そんなAさんにとうとう天罰が降りました。
Aさんは新しく入ってきたバイトのBさん(女性、20歳)に業務以外にもアイメイクの色や私服のワンピースの丈が短いなど、自分のことは棚に上げてきつく当たっていたようでした。
ですが、なんとBさんは専務のお嬢さんだったのです。
自宅で悩んでいたお嬢さんから事情を聴いた専務がAさんのことを知り、結果Aさんは上層部から呼び出しを受けて厳重注意をうけていました。
これにより男性陣もさすがにAさんの猫かぶりに気づいたようです。
今まで通りにはいかなくなった職場で、Aさんはおとなしく自分の仕事をきっちりこなすようになりました。
まだ社外の人への対応は猫かぶりの様子を垣間見せていますが、一応女性の方への愛想も良くなったので、私含め、職場の面々も「スッキリした」と思っています。
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