<この体験記を書いた人>
ペンネーム:大家ぽん子
性別:女
年齢:65
プロフィール:65歳主婦です。暑さが厳しく自転車通勤が辛い季節になってきました。
65歳主婦です。
近所のヘルパーステーションで手が足りないときにお手伝いをしています。
2021年の年明けから春ごろにかけての話です。
何度か仕事に行ったお宅で巧妙なセクハラにあってしまいました。
私は小柄で、少々ぽっちゃりしています。
そして初対面では気弱に見えるらしく、気が強そうな人に目を付けられることが今までも何度もありました。
付き合いが長くなるとそういうタイプの人は離れていくので、きっと「見た目」が弱そうに見えるんだろうなと自分では思っています。
ある日、ヘルパーステーションから依頼され、一人暮らしをしている15歳以上年齢が上の男性の方のお宅に伺うことになりました。
初めましてのご挨拶をしたとき、「怖い人が来たらどうしようかと思っていたけれど、優しそうな人で良かった」とニコニコ。
人当たりがよさそうな人だなあと、私の緊張もほぐれました。
その方は、お子さんたちも遠方に住んでいてコロナでなかなか会えず、寂しい思いをしているそうです。
その後も頻繁に話しかけてきたのですが、私の容姿をやたら持ち上げてくるのです。
「ショートカットが似合う」
「ちょっとぽっちゃりしている方が若く見える」
型通りのお礼を言いながら、ちょっと嫌だなと思ったのですが、初めての人に気分良く仕事をしてもらおうと気を使っているのかしら?
そのときは普通に接していました。
それからも何度か生活援助に伺いましたが、そのたびに違和感が強くなっていくのです。
「ご主人とはうまくいっているの?」
「デートするの?」
そう言ってニヤニヤ。
友人同士の雑談なら出そうな話題ですが、そんなことをヘルパーに聞くのはおかしいですよね。
最終的には、買い物リストに性的な雑誌のタイトルが。
「これはセクハラだ!」
はっきり気づきました。
「生活に必要ないものは買えない決まりなので、これは買えません」
淡々とお断りし、仕事を終了して帰宅しました。
帰りがけにヘルパーステーションに報告し、その方にはしばらく違うヘルパーがつくことになりました。
「我慢しろ!」だとか、「コミュニケーションだ!」と言うような職場でなくて本当に良かったです。
でもしばらくの間、腹立ちがおさまりませんでした。
私も65歳、まさかセクハラにあうとは思っていませんでした。
前任者からはそのような報告はなかったらしいです。
前任者は声が大きくて元気なタイプだったので、ターゲットにならなかったのでしょう。
相手の年齢も自分の年齢も関係なく、自分より弱そうな相手にセクハラをするんですね。
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