<この体験記を書いた人>
ペンネーム:ガラパゴス
性別:男性
年齢:60
プロフィール:健康には気をつかって運動は大好き。新しいものが好きで何かやりたいことがあれば実践してみたくなるシニアフリーターです。
人生で食事はとても大切なことです。
ただ、人間という動物は、ただお腹を満たすだけでなく「食を楽しむ」という厄介な習性を持つ生き物です。
私は、エンゲル係数は人生設計の中で大切な指標の一つと考えています。
子どもたちは独立し、我が家は60歳夫婦の二人暮らしです。
私は会社を早期退職して現在はアルバイトで生計を立てていて、年収は240万円ほど。
現役時代からの貯金は人並みにあるので、生活水準を低めに抑えなければならない状況ではありません。
とはいえ、年金をもらう年齢までには最低あと5年はあり、人生100年時代を考えるとお金は大事に使わなければいけません。
総務省の2019年の統計を見ると、2人暮らしの平均食費は6万5000円程度となっています。
ところが、我が家は雑費などを加えると、その倍近くの14万円が平均になっているのです。
私が我が家の経理担当となっているため、100歳まで生きる前提の資産設計をしているのですが、これは明らかに予算オーバーな金額です。
どうしてこのような状況に陥っているのか。
理由は、妻が食事、特に夕食を豪華に作りすぎるからだと考えています。
もちろん、14万円の中で洗剤やちょっとした衣類を買うこともあるのでしょう。
しかし、大きな買い物や外食代は別財布となっているので、主に朝昼晩の食費となるわけです。
確かにとても美味しく作ってくれるので贅沢を言ってはいけないのかもしれないのですが、夕食はいつも食べきれず、食品ロスも生んでいるような気がしています。
このまま放っておくわけにはいかないのですが、妻にとってこの食事が唯一の楽しみなのかもしれないので、乱暴に注意したくありません。
対策として、まずは食費専用の妻名義のクレジットカードを作りました。
それまでは私名義のクレジットカードを使っていたので、いくら使っても何事もなかったわけです。
この新しいクレジットカードは食費・生活備品の購入のみに使うので、まず勘定をしやすくなりました。
次に、妻のコスト意識が私の計画に近づいてくれるかどうかです。
この夏からは、スマホのアプリで毎月の使用金額を妻自身が見られるようにしました。
私の目的は豊かな老後を過ごすことで、どうしてもお金のことが大事にはなりますが、一方「食の楽しさ」を実現している妻の気持ちも否定したくありません。
果たしてこのクレジットカード戦略の効果は出てくるのか、もう少し様子を見ようと思います。
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