20代で結婚、2男1女を授かり、主婦として暮らしてきた中道あんさん。でも50代になると、夫との別居、女性としての身体の変化、母の介護...と、立て続けに「人生の転機」が訪れます。そんな激動の中で見つけた「50代からの人生を前向きに過ごすためのヒント」。
「最近よく掃除しているのはなぜ?」。こまめに娘さんが自宅を掃除する姿を見かけるようになり、そう問いかけた中道あんさん。その理由に感銘を受け、いざ10分掃除を開始!
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ふと気がつくと、娘が玄関周りを雑巾がけしています。
「あら?珍しい~。ありがとう!」とお礼を言いました。
次の日は、洗面台を拭き掃除してくれています。
「まぁ、良く気がつくわね~。だったらリビングのドアの窓ガラスもお願い~」。
そして「今日は階段の掃除でもするかぁ」という娘のひとりごとを聞いて、さすがに何かあると思い、「最近よく掃除しているのはなぜ?」と尋ねてみました。
すると、会社で毎朝10分間片づけという新しい行動指針ができたそう。
目的はキレイにするだけじゃなく、ものの置き場所を【見える化】することで、探す時間、仕舞う時間などが短縮されるため、仕事の効率化を図れるというもの。
そこで、なぜ娘が家を掃除しだしたかというと、職場の洗面台の排水溝を掃除していたときのがきっかけだったとか。
ふだん、排水口の見えるところくらいまでなら掃除をするけれど、ヌメヌメした細いパイプの部分まではしない。
だからこそ汚れが気持ち悪くて手をつけたくないもの。
でも、定期的に掃除をしている職場の洗面台のパイプには汚れが付着していない。
だから、掃除することに抵抗感がなかったんだそう。
つまり、家でも小まめに掃除をしていれば、汚れる・荒れるという現象がおきないのではないかと考えて、仕事の休みの日に家の10分間掃除を始めたそうなのです。
この話にめちゃくちゃ感銘を受けて、私も10分間掃除を始めることにしました。
それも、普段しないであろう場所を狙って、10分間タイマーをセットして掃除をする。
とはいえ、家庭内のことであって、会社のルールのように強制力はありません。
思い立ったときのモチベーションは最高ですが、三日もすれば「面倒臭い」と思ってしまうもの。
なんとか習慣化するためにはどうしたらいいのかを考えました。
そうだ!掃除をダイエットと結びつけよう。
この夏の暑さは尋常じゃありません。
犬の散歩の時間も短くなり、日中の外出も控えめ。
つまり、運動不足。
なのに、食べる量はこれまでと変わらない。
これでは、ますます肥ってしまいます。
だから、ランチを食べ終わったら、すぐに食器を洗う。その流れで、「10分間掃除」をスタートさせます。
例えば、冷蔵庫1台を掃除しようと思うと、気が重くてなかなかできません。
けれど、10分間だけなら、棚1枚分、扉の内ポケットだけ。...という小さなスペースで終了。
1週間ほどかけて冷蔵庫1台分を完了しました。
するとスッキリするだけでなく、なんだか達成感みたいなものも感じます。
クローゼットの引き出し1つとか、シンクの壁を拭くとか、そのときの気分によって場所もやる内容も変わります。
でも、確実に整理されキレイになっていくのを体感できます。
すると、気持ちもUPする。午後からの仕事のパフォーマンスも上がるから不思議ですね。
何かを習慣化する場合、それをやることのメリットを感じることが大事。
何かの習慣をきっかけにして、習慣化したいものに手をつけやすくするルールを作る。
この2つの要素があれば、新しいことを習慣化しやすくなります。
ぜひ、みなさんも「10分間掃除」の習慣化にチャレンジしてみませんか。
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- 健康法や医療制度、介護制度、金融制度等を参考にされる場合は、必ず事前に公的機関による最新の情報をご確認ください。
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