二世帯住宅の火災保険「付き合いもあるし不安」とガッツリ加入したがる義母と意見が合わず/斗比主閲子

こんにちは。斗比主閲子と申します。

アラフォー、既婚、複数人の子持ち、二世帯住宅在住、富裕層(※)です。

※富裕層は純金融資産1億円以上の世帯(野村総研定義)

【前回】「いざというとき」のための火災保険、見直しして安くするコツは?

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前回、火災保険に安く加入する方法を紹介しました。

簡単にまとめると、加入期間を1年ではなく5年にして、建物や家財の補償金額を最低限にして、オプションを極力付けないということになります。

火災保険は保険の掛け方次第で、支払う保険料が10倍ぐらい変わってもおかしくなく、「本当に必要なのか?」と冷静に契約内容を見直すのが大事です。

では、こんなことを言っている我が家が契約している火災保険が安いプランかというと、今はある程度納得して必要最低限にしていますが、昔はそうではありませんでした。

理由は、我が家は二世帯住宅で、火災保険の加入内容に義母が強い"こだわり"を持っていたからです。

我が家はもともと義理の両親が住んでいた家を、キッチンとトイレ、風呂、リビングを上下二階に作る形で二世帯住宅化しました。

玄関は共用で同じ建物に住んでいます。

我が家のような分離型ではない二世帯住宅で火災保険に加入するとなると、火災保険は一つの建物につき一契約が原則であるため、二世帯住宅の主な所有者(我が家だと義父)の名義で一つだけ加入することになります。

もともとは義理の両親が二世帯化前の家に火災保険を掛けていたわけですが、二世帯化をした以上、火災保険の補償内容は見直しをしたほうがよく、二世帯化後の初めての火災保険の更新タイミングで、義母から保険内容の相談がありました。

火災保険の費用負担は基本的に折半でしたから、我が家からも支出する以上、どうにかして保険内容を最低限にしようと息巻いていたのですが、更改初年度は満足のいく契約にはできませんでした。

というのも、そもそも火災保険の複数社の相見積もりが許されません。

義母は知人経由で火災保険に加入しており、「これまでの付き合いもあって、安心感があるから」と、保険会社は継続する前提だったのです。

「ネットで保険会社の比較をしたら、1割は安くなるのに......」と悔しく思いつつ、相見積もりが許されないとなると、次は補償内容を減らすことを考えたのですが、それも簡単にはいきませんでした。

まず、火災保険の最重要ポイントである補償金額。

我が家はそこそこお金もあったし、仮に火災時に二世帯で家を建て直すとしても、そんな立派なものにしなくていいと考えていましたが、義両親(というより義母)は、自分たちの懐具合と新築なら家を立派にしたいと考えていて補償金額はかなり多めに見積もります。

続いて、家財保険も、我が家は買い直しても大したことがないと加入は不要と考えていましたが、義母は「何があるか分からないから」としっかり加入しようとします。

最後に、地震保険です。

我が家が住んでいる地域は、歴史的に昔からある住宅区で地盤はかなり強い方です。

地震保険に加入するかどうかで保険料は3倍は違ってきますから、私は地震保険には加入しない方針でしたが、義母は「最近、地震が多いから」と地震保険のオプションも迷わず付けようとします。

このように、保険の内容を最小限にしようとする我が家(私)と、最大限にしようとする義両親(義母)とで、ことごとく方針が合いませんでした。

まだ一緒に住み始めて間もない時期でしたから、火災保険の契約内容であまり揉めるのもよろしくはないと、二世帯化最初の火災保険の更新は、私が全部折れて、基本的には義母のこだわりの条件で契約することになりました。

その後、長い年月をかけて、どこまで補償が必要かを話し合った結果、今では、補償金額は昔よりかなり減りましたし、地震保険も非加入となりました。

火災保険の保険料は二世帯化当初より、三分の一以下になっています。

正直に言って、義母への説明はかなり大変でしたし、火災保険で安心を買うと考えれば、私のように二世帯で補償を減らそうとするのは、他人にはまったくお勧めできません(笑)。

ただ、私と同じような悩みを抱えている人には、我が家みたいな成功(?)事例もあるということで、ご参考までに紹介しました。

今日はこんなところです。

どなたかのお役に立てれば幸いです!

健康法や医療制度、介護制度、金融制度等を参考にされる場合は、必ず事前に公的機関による最新の情報をご確認ください。
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斗比主閲子

"アラフォー、既婚、複数人の子持ち、二世帯住宅在住、富裕層。旧帝大卒で年収は2000万円"ということになっています。ゆりかごから墓場まで、ありとあらゆる人間関係トラブルの相談を趣味で対応しています。単著『私って、甘えてますか?』(総合法令出版)

※毎日が発見ネットの体験記は、すべて個人の体験に基づいているものです。

斗比主閲子さんのブログ:斗比主閲子の姑日記

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