<この体験記を書いた人>
ペンネーム:みけ
性別:女
年齢:51
プロフィール:両親と同じ敷地内に住んでいる51歳自営業。
両親宅の隣に住む、80代前半のお爺さんとのことです。
両親とは同じ敷地内に住んでいますが、建物は別です。
私達一家は同じ町内の中では一番最後に越してきた「新参者」と両親から聞いています。
田舎のせいか風当たりも強かったとも話していました。
確かに、当時小学4年生だった私でも、近所の友だちとは大人からの扱いが違うことは感じていました。
ちょっと寂しいと思っていた当時の私に優しくしてくれたのは、お隣のお爺さんです。
精米所を営んでいたお爺さんは、仕事の手が空くとよく遊んでくれました。
一番記憶に残っているのは、庭で一緒に焼き芋を作ったことです。
大人になるにつれ、挨拶を交わすだけになってしまいましたが、私の中ではずっと「優しい人」のままでした。
ところが2020年の秋、突然そのお爺さんが「(土地の)境界をごまかしている!」と怒鳴りこんで来たのです。
ちょうど家には母しかおらず、驚いた母は直ぐに父に連絡を取りました。
私は父と一緒にいたので電話で話している父の相槌が深刻な響きになっていくのを隣で聞いていました。
そして「何か起きた」と分かったのですが、内容を知ってビックリです。
「今さら、境界線の話!? え、本当にごまかしてるの?」
思わず叫んでしまい、父に「そんな訳ないだろ!」と怒られました。
そうだよね。
越してきて間もなく、境界線にはちゃんとブロックで塀を作っているもんね。
でも、どうして誤解が生まれてしまったのか? とにかく急いで駆けつけて、父がお爺さんから話を伺ったのです。
しかし、お爺さんの言い分はとりとめがなく、恐らく思い込みで話していたのだと思います。
そこで、父が一緒に確認をしてもらいながら、誤解だとお話しして、その時の騒ぎは収まりました。
しかし、何かが納得できなかったのか、その後、お爺さんは困った行動を始めたのです。
マメなお爺さんは、日頃からせっせと水撒きや草取りをしています。
その水撒きのついでに? 両親宅の壁にも水を掛けていました。
突然の水音に最初は何が起きたのか分からず「何だろうね?」くらいの反応で、あまり深く考えませんでした。
ところが、明らかに晴れている日に台風の様な勢いで水が流れているのを見て、やっと気が付きました。
「お爺さんがホースでうちに水をかけている」
古い家だし、水をかけられた程度では特に被害がある訳でもありません。
それでも、できればやめて欲しくて父に話してみたのですが、ただ聞いているだけでした。
年上の人にきつく言いたくない父の気持ちは分かりますが、ちょっと気味が悪いです。
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