<この体験記を書いた人>
ペンネーム:momimomi
性別:女
年齢:42
プロフィール:独身。38歳で一人暮らしを始める。貯金ゼロからミニマリスト実践で1年半で700万の貯蓄へ。
現在私は42歳独身一人暮らしです。
過干渉な両親に育てられ38歳まで実家で両親と暮らしていましたが、両親の毒親ぶりが酷くなり、暴力、暴言にさらされる日々が多くなってきたため、一人暮らしをすることにしました。
しかし実際に一人暮らしをしてみると、今まで過干渉に育てられてきたこともあり、生活におけるほとんどのことが自分一人ではできません。
知らないこと、出来ないことが多すぎました。
一番最初に戸惑ったのは、ご飯の炊き方や日々の食事です。
単純に米を洗い炊飯器に決められた分量の水をいれているはずなのに、できあがると石みたいな固さ。
これを何度も繰り返しました。
ご飯が美味しく炊けるようになるまで、一週間もかかりました。
同時に料理方法も無知なため大変苦戦しました。
切り方や調味料、調理の仕方も何もかも初めてでした。
アクの抜き方も知らなず、臭みも抜けていないまま食べることがよくありました。
また保存の仕方を知らなかったので、日持ちのする食べ物や傷みやすい食材を見分けることが大変でした。
毎日献立を考え、買い物に行くことさえ戸惑ってしまい、1人分でこんなに苦戦しているのだから、家族単位になればもっと大変なんだろなとしみじみ感じます。
そして独り立ちするまで一番大変だと感じたことは、引っ越しや役所の手続きなど、どれも自分ひとりで責任を持って行わないといけないということでした。
手続き書類に書いてある言葉の意味すら分からず、どんな順番で手続きを行えばいいか? どの保険に入れば良いか? 何もかも自分で調べながら行いました。
忘れていた手続きもあったため、いきなりポストにはがきで通知が来ることもしばしば。
その手続きのたびに仕事を休まざるを得ないためとても大変でした。
社会にでれば、社会のルールや手続きを1人で責任を持って行わなくてはいけません。
こんな大変なことを、両親は働きながら時間を作り行っていたのかと思うと本当に脱帽です。
暴力や暴言、そして過干渉に育てられた私は、一人暮らしをするためにいろいろな試練がありました。
しかし、おかげで生活をする上での大変さや、社会に出たら自分の責任で行わなくてはいけないことがたくさんあるのだと、身をもって学ぶことができました。
子どもへの暴力や暴言、そして過干渉は、しつけをする上で絶対ダメだと今でも思っています。
しかし、私自身は両親にきちんと歩み寄れていたのだろうか、38歳になっても両親が口出ししたくなる娘だったかもしれない、安心させられなかったのかもしれないと、今は反省しています。
これからもし、私も家族を持つことになったら、両親と私の今までのことを反面教師にしながら、家族に接していきたいと思っています。
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