「62歳の女性です。若い頃から健康オタクで、ずっと体にいいものは何かと調べていた夫。そして長年の調査の結果、百薬の長といわれる『あれ』にたどり着いたのです」
アラフォー、アラフィフ世代の女性を中心に、実体験エピソードを寄せてもらいました。年齢を重ねると健康や人間関係、お金などさまざまな問題が発生しますが...。あなたならこんな時、どうしますか?
■健康オタクな夫が選んだ「高齢者の体を変える」あるものとは?
夫(70歳)は若い頃から健康オタクです。
「人間、健康なやつが最後は勝つ」と思っているようで、何が体にいいのだろうと、薬草の本、体のツボの本、リンパ...などなど、いろいろと調べていました。
そしてたどり着いた答えは、「百薬の長」と言われる桑の実です。
夫は桑の苗を買ってきて、家で育て始めました。
買ってきた苗には実もついていましたが、まだ小さかったので、毎年、実がつくようになるまでには5年ほどかかりました。
世話も大変で、美味しいものには虫がつきますし、病気にもなります。
やっと色づいて赤いきれいな実になったなと思った矢先に実の色が悪くなり、腐ってしまうこともよくありました。
どう対処するか試行錯誤の連続でしたが、やっといい実をつけてくれるようになりました。
■体にいい「あれとあれ」を組み合わせたら奇跡が起きた...!
では、その桑の実をどうするか?
実を摘んで食べるのでしたら甘くて美味しいのですが、それだけでは百薬の長ではないと夫は思ったらしく、そこからまた研究が始まりました。
夫は毎晩、少しだけお酒を飲むので、本人としては桑の実のお酒にしたかったようですが、単に実を焼酎などのお酒に入れるだけでは何かが足りないそうで...。
そして、薬草の本をかたっぱしから読んだ夫は、カワラヨモギという薬草にたどり着きました。
希少な植物ですが、幸いなことに私たちが住む地域では採ることのできるものでした。
そうして桑の実とカワラヨモギで「桑酒」を作ることになりました。
毎年5月の連休ぐらいになると、庭の桑の実が赤くなるので、木に登り1つ1つ摘みます。
これは1日がかりの大仕事になります。
バケツを持って梯子に上り、ある程度摘むとそこからさらに高いところに登ります。
高所恐怖症だったら完璧アウトですが、夫は頑張りました。
摘み取った桑の実と葉はきれいに水洗いして干します。
そして、ほどよく乾燥した桑の実と葉を、カワラヨモギと一緒に焼酎に漬け込みます。
氷砂糖は入れず、調合の比率は夫が決めてます。
量としては梅酒を作るときによく使われる、大きなガラスの瓶で5個ほどになります。
2、3カ月おいておくと飲めるようになるのですが、そのままでは匂いも味もきついので、夫はビールに混ぜて飲んでいます。
しかし、残念ながら美味しいものではありません。
毎年健康診断に行くと、夫は年齢よりは若いと判断されることが多いように思います。
血管年齢は40代とのことなので、30歳ほど若くなっています。
もしかしたら、この桑酒のおかげかも? そう夫婦で思っています。
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