<この体験記を書いた人>
ペンネーム:myb
性別:女
年齢:46
プロフィール:15年間の結婚生活に終止符を打ち、歩み始めたばかりのシングルマザーです。
先日、保険加入の件で共済の担当者とお話した際に、かつて私がアルバイトをしていたスーパーの話になり、辛い記憶を思い出しました。
私は高校時代、そのスーパーの青果コーナーで働いていました。
高校3年生の時に、青果コーナーのチーフが変わりました。
チーフが異動してきて初対面の日、チーフは私に「異性と付き合ったことがあるか」と質問をしてきました。
異様な質問で驚きましたが、「ない」と答えてしまいました。
すると、その日のうちに「今夜、花火大会に行こう」と誘われました。
出会ったその日に夜のデートに誘ってくる人なんて、失礼な人だと思いました。
その時は「母がダメと言っているので」と断りました。
ちなみにチーフは当時27歳。
声に生気がなく、私のタイプとはかけ離れていました。
当時の私はほぼ同世代の人としか関わりがなかったので、27歳なのに「冴えないおじさん」に見えてしまっていました。
それからも何度か誘われましたが、時間がないなどの理由で断っていました。
チーフの私に対する態度はだんだん馴れ馴れしくなり、時には私に触れてきたりするようになりました。
そしてある日、いつものようにバイトに行くと、チーフからデートに誘われました。
「今日はシフト消しておいたよ。俺も休みだから映画に行こう」
「もうタイムカード押してしまいましたけど?」
「それはあとで消しておくから」
そう強引な態度。
バイト時間なら、忙しいと言って断られるはずはないと知恵を働かせたのだと思います。
結局、私には逃げる口実も見つからず、その日は映画に行ってしまいましたが、終始苦痛でした。
何の映画を見たかも覚えていません。
当然、この日のバイト代も支給されていません。
それ以降もチーフからの誘いは続きましたが、「一度映画に行ったのでもういいでしょう」とバッサリ断らせてもらいました。
ただ、馴れ馴れしさは相変わらずで、ボディタッチも増えていました。
店頭に品出しをする時は、人目につく場所なので安心して仕事ができるのですが、野菜を束にしたりラップでくるんだりする裏での作業時が危険です。
他の人からは作業をする部屋が見えないので、チーフがこないかとびくびくしていました。
特に、休憩時間は苦痛でした。
私はストレスの限界を超えました。
母には以前からチーフのことを相談していたのですが、この日は母に改めて一連の出来事を詳細に打ち明けました。
そして、「バイトを辞めたい」と涙ながらに訴えました。
しかし、母からは「高校を卒業するまではバイトを辞めてはダメ」と猛反対されました。
「そんなに好きになってくれてるなら、その人と結婚しちゃえば?」
そんなことまで言われたのです。
母からは、彼氏を作ることはずっと禁止されていたのですが、相手が学生ではなく社会人ならいいという考えだったようです。
しかし、チーフは私のことを好きだったわけではなく「バージンの女子高生」を自分の物にしたいという、単なる興味と欲望だけで近づいてきたのだと思うのです。
この時、私は10年間日課にしていた日記を辞める決意をしました。
当時の私の日記は、苦悩に満ち溢れた内容ばかりで、読み返すとただただ苦痛が蘇るばかりだったのです。
それほどまでに私の心は追い込まれていました。
その後もチーフの態度は変わらずで、苦悩の日々はとても長く感じました。
しかし高校卒業後、大学進学のタイミングで、「もっと稼いで欲しい」という母の希望により、バイト先を変えることができました。
しばらくは男性恐怖症に陥ったものの、チーフとはそれきり会うこともなく、平穏な大学生活を送ることができました。
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