夕飯のおかずは2品? 3品? それとも4品?...数で「手抜き」なんて言われたけれど/中道あん

20代で結婚、2男1女を授かり、主婦として暮らしてきた中道あんさん。でも50代になると、夫との別居、女性としての身体の変化、母の介護...と、立て続けに「人生の転機」が訪れます。そんな激動の中で見つけた「50代からの人生を前向きに過ごすためのヒント」。

最近は家族が集まることが減り、おひとり様ごはんが多くなっている中道さん。以前は「子どものために、何品かは作らなきゃ」というノルマのようなものを感じていましたが...

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夕飯のおかず、いくつ作っていますか?

わが家は「メイン」「お味噌汁」「副菜」、あとは納豆や玉子、お漬物などごはんのお供が食卓に上ったりします。

私は晩酌をすることが多いので、自分がつまみたいものを用意すると、なんとなく増えていき、小鉢が増えて4、5品の時もあります。

とはいえ、冷ややっこも1品ですし、トマトを切ったのも1品です。

これを調理したと言えるのかどうか...。

今は家族が集まることもめっきりと減り、おひとり様ごはんが多いのですが、子どもと3人暮らしのときは、子どものために、何品かは作らなきゃみたいなノルマを感じていました。

OL時代、課長が「昨日は鍋だった~。最近鍋料理が多いんだ。でも鍋を料理というのかね」と皮肉めいた口調で、奥様の切っただけの鍋料理を手抜き扱いしていました。

まだ結婚前だった私は、男性は切っただけでは調理したと思っていないんだと知りました。

なので「今日は鍋なのゴメンね」みたいな気持ちで食卓に上げていました。

働いていた時のお昼休みの話題は、「今晩は何にする?」みたいな話が多かったです。

そこで、おかずを何品作るかで議論になったことがあります。

みんな2品にするか3品にするか悩むんです。4品だと豪華だね~という具合です。

ボリューム感が乏しったり、品数が少なすぎると「手抜き」だと思われるとか、嫌いなものを出すと夫の機嫌が悪くなるなど、色々と気を使っていました。

ちなみに、父は漬物が大嫌いで食卓に上げるとこの上なく不機嫌になって、ごはんを食べなかったりしました。

何品作るかを考えるのが面倒だからという理由で、メイン1・サブ2・デザート1を作ると決めているという人もいました。

自分に課したノルマを淡々とこなす。

これが一番面倒臭くないということらしいです。

周りにいた同僚からは「デキル主婦」と賞賛の嵐。

わが家では、とにかく満腹になることを重きに置いていたので、品数よりも野菜が摂れているか、肉や魚のタンパク質が十分かということを重視していました。

なので本当に品数はまちまちでした。

カレーライスやオムライスなど単品でも十分満腹になる時には1品でした。

でも、レストランなどにいったとき、小さなサラダやスープが付いていることが主流になり、単品だとサボっているように感じて、いつしかサラダをつけるようになりました。

このように、世間とか誰かと比べておかずの数字にこだわっていた時期もありました。

また、やはり栄養面を気にしてというのもあります。

うんと以前は、野菜30品目なんていう呪縛に囚われて実践していましたが、今はそんなことも言われなくなりましたね。

これだけ食にあふれた時代では、2品でも3品でも気にしなくていいのでなないでしょうか。

考えるのが面倒な日は、具沢山味噌汁でも十分な1品になりますしね。

わが家の手抜き定番おかずは、鮭の塩焼き、卵焼き、具沢山味噌汁のおかず3品です。

鮭をグリルで焼いている間に作り終えるほどの簡単メニュー。

長男と食べようとしたら、「おっ、今日はしょぼ飯か!(質素なごはん)」。

その言葉にカチンときて、心のなかでは「自分で作れ!」と毒づいていました。

そのまま言うと喧嘩腰になるでしょう。

「足りなかったらコンビニで何か買ってきたら~」と言ったら静かに食べていました。

便利な世の中、足りないと感じる人に「買ってきてもらう」くらいのスタンスでもいいんじゃないでしょうか。

健康法や医療制度、介護制度、金融制度等を参考にされる場合は、必ず事前に公的機関による最新の情報をご確認ください。
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中道あん


「女性の生き方ブログ!50代を 丁寧に生きる、あんさん流」主宰。Ameba公式トップブロガー。結婚22年で夫と別居。自立した人生を送るため、正社員として働きだしました。社会人の長男、大学生の長女と同居しています。要介護2の実母は3年半同居生活の後有料老人ホームにて暮らしております。

中道あんさんのブログ:アラフィフの生き方ブログ|50代を丁寧に生きる、あんさん流

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『50代、もう一度「ひとり時間」』(KADOKAWA)

20代で結婚、2男1女を授かり、主婦として普通に生きてきた。でも50代になると人生の転機が頼まれもしないのに訪れる。夫との別居、母の介護、女性としての身体の変化、子どもたちの成長。そこから見つけた「ひとりの楽しみ」をあますところなく伝え続ける、「あんさん」流のアラフィフライフ。50代からの人生を前向きに過ごすためのヒントが満載。

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