<この体験記を書いた人>
ペンネーム:濃姫
性別:女
年齢:44
プロフィール:夫と子ども2人の4人家族。夫の実家が営んでいるレストランで働き、義父母と半同居しています。
夫の双子の兄(47歳)は、義父(72歳)が営む中華レストランで調理師として働いています。
義兄は、仕事が終わると行きつけの飲み屋に毎晩のように行っていて、そこで女性と知り合うなどもしていたようですが、結婚願望がないのか47歳になるまで、気ままな独身生活を送っていました。
しかし、義父が店の経営から一線を退き、店を義兄に譲ることになったところ、義兄の考えが変わり、結婚を考えるようになったようです。
ただ、コロナ禍で飲み屋にも行けず、女性との出逢いの場所がなかったため、婚活アプリに登録しました。
そこで、信じられないことに20歳以上も年下の彼女(24歳)ができたのです。
義兄は彼女に夢中になり、毎日ルンルンでした。
彼女ができるまでは、昼休みにゲームをするときだけ手にしていたスマホを手放さなくなり、昼の休憩時間、店が暇なときなど、彼女とLINEをしているようでした。
そんな義兄の様子を義父と義母(69歳)をはじめ、家族みんなが喜びで応援していましたが、我が家に連れてきた彼女はブランド好きの派手系ギャル。
私たち家族は、義兄と不釣り合いな彼女を見て、義兄が騙されているのではないかと応援よりも心配の方が勝るようになっていきました。
義兄が彼女と付き合い始めて3カ月過ぎた頃のことです。
義兄の元気がなく、溜息ばかりついていたので、心配になりどうしたのか尋ねると...。
少し前に彼女が車で事故を起こし、相手側とトラブルになり200万円を払わないといけないが、お金がなく払えず、相手側に訴えられそうになっていると、彼女からLINEがきたと言います。
そして、トラブルを抱えたまま義兄とは結婚を前提に付き合うなんてできない...と別れをほのめかしてきたと言うのです。
彼女にぞっこんの義兄は、お金は自分が立て替えるからと必死に説得したそうです。
彼女は義兄の申し出に感謝して喜び、2人の関係は続くことになったのですが、義兄が彼女に200万円を振り込んでしばらくすると、彼女と連絡が取れなくなったと言います。
義兄の話を聞きながら、私はやっぱり義兄は騙されていたんだと思いました。
「義兄さん、被害届けを出そう!」そう言いかけると、その前に義兄の口から信じられない言葉が飛び出しました。
「○○(彼女の名前)は何かトラブルに巻き込まれているような気がするんだ。俺に迷惑をかけないように連絡を一時的に断っているんだろうな。かわいそうに。俺を頼ればいいのに、俺のことを気遣って1人で抱え込んでると思うと、居ても立っても居られないよ」
私は絶句してしまいました。
夫(47歳)に話すと夫も驚き、義兄の目を覚まさせるため話をしたのですが、逆切れをされ無駄に終わりました。
義兄はいまだに連絡の取れない彼女を信じているようで、片ときもスマホを放さず、彼女からLINEが来ていないかチェックしています。
家族は一向に目を覚ます気配のない義兄にお手上げ状態です。
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