<この体験記を書いた人>
ペンネーム:ちもて
性別:女
年齢:52
プロフィール:子育てはほぼ終了、お気楽な50代です。
子どもが同じ年齢で、幼稚園の頃からママ友になった私を含めた5人は、子ども同様自分たちもほぼ同世代です。
子どもが幼稚園に行っている間、誰からともなくお互いの家で時間つぶしがてらお茶を飲むことが習慣になり、小学校に行くようになると時にランチ会になったりもして、今も続いています。
途中、誰かがパートで働き始めたりそれぞれが忙しくなって、「これでこの会も自然消滅か」とほっとしかけていたときもありました。と言うのも、私以外の4人はごく一般的で常識的で決して悪い人ではないのですが、その分話していても特に面白いこともあまりないからです。
最近の会話は、違う学校へ進んだ子どもたちの過ごし方の報告会だったり、同じマンションの誰それさんのお子さんはどこそこ大学に入ったとか卒業したとか、どこに就職したとか、私にはあまり興味のないことばかり。
自分自身のことはほとんど話さず、関心事はほぼ子どものことだけで、もっぱら自分と人の子育ての経過と結果を比較する話題なのです。
このような会に苦痛を感じるようになったのはいつ頃からでしょうか。小学校受験に熱心だった2人と中学校受験をさせようとしていた2人、私自身はそのどちらも興味がなく高校までは公立学校と決めていたので、かなり前から蚊帳の外のような気持ちになっていたように思います。
お茶会、ランチ会は、子どもの送り迎えがなくなり直接会う機会が減ってからは、誰からともなくメールで、最近はグループLINEで連絡が来ます。かつては月に2〜3度開かれていた会も、今では3カ月ほど空くこともあります。
正直行きたいわけではないのですが、日程調整が曲者なのです。「◯日ご都合いかが?」に「その日は用事があって」と返すと、「じゃ、◯日は? ◯日は?」と都合が合うまで調整してくれるので、実質断ることが不可能。「最近忙しいので、4人で会ってくれていいよ」と返しても、「5人揃う日にしましょ」と言われてしまいます。実際、その中の2人だけ、3人だけというふうに会ったことはなく、常に5人なのも若干気持ち悪い点でもあるのです。
皆、20年来のつきあいでもあるのにどこかよそよそしく、お酒を飲むわけでもなく、お互いを探り合ってタテマエだけで喋っているようなこの会。苦痛です。
ほかの4人は本当にこの会を楽しんでいるのか、楽しく感じない私が変なのか悩んだ時期もありましたが、ここまできたらいつまで続くのか、フェイドアウトするのか、どっちでもいいかと、流れに任せてしまおうと腹をくくっているこの頃です。
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