<この体験記を書いた人>
ペンネーム:向日葵
性別:女
年齢:51
プロフィール:13歳から25歳までの3人の子供と夫がいる、働くお母さんです。
50代に入ってから、腰痛や膝痛になったり手首の関節にできものができたりと、健康面での悩みが尽きない今日この頃なのですが...つい半月ほど前にもドキリとするような出来事がありました。
その日もいつものように、朝の歯磨きをしていました。
数年前に左上のあごの奥歯を抜歯し「部分入れ歯」になったのをきっかけに、歯磨きは入念に行うようにしていました。
まず歯ブラシで一本一本丁寧に磨き、次に歯間ブラシで歯の間も丁寧に磨きます。
キレイに磨き終われば、最後は磨き残しがないかを鏡越しにチェック。
歯の根元に汚れが残っていないかよく見て、いつもならそれで終わりなのですが、この時はふと何かが視界の左端にひっかかりました。
「何か黒っぽいもの」が左頬の内側に見えた気がしたのです。
「あれ? 何か食べかすがついてたのかな?」と、洗面所の鏡に顔を近づけて口を大きく開けて左手の人差し指で頬を引っ張り、左頬の内側を見てみました。
しかし、極度の遠視と老眼がある私の裸眼では良く見えなかったため、部屋から老眼鏡を持ってきてかけてからもう一度見てみました。
すると目に映ったのは、直径5ミリくらいの灰色っぽいシミのようなもの。
口の中のキレイなピンク色の粘膜にポツンと浮かんだ不規則な形の灰色のシミは、すごく「異質」に見えてドキリとしました。
初めは口内炎か歯で噛んだ傷跡かと思いましたが、舌で触ってみても表面はなめらかで痛みもありません。
「もしかして...悪いできもの?」
嫌な予感が走り、心臓がドキドキしました。
こういう時こそ、インターネット。
同じような症状が載ってないか検索してみたところ、単なる口内炎から口腔ガンまで様々な情報が...。
ますます不安になるばかりです。
とにかく、悩んでいても仕方がないので、口腔外科がある最寄りの病院に電話して、予約することにしました。
予約は2週間後になりました。
シミを発見した日の夕食。家族に症状と口腔外科を予約したことを説明すると、一瞬重い沈黙が...。
「まあ早いうちなら、切っちゃえば大丈夫だろう」と、不安を煽るようなことを言う夫。
「ただのシミじゃないの?」と言いつつ心配そうに見つめてくる19歳の次女。
13歳の末息子は、無言で眉根を寄せ、不安そうな表情を浮かべました。
私が不安そうにしていたら、家族が不安になる――。
そう感じた私は「まあ、痛みもないからきっと平気だよ」と笑って見せましたが、内心は悪い病気だったら...と気が気ではありませんでした。
それからというもの、シミが気になり頻繁に口の中をチェック。
気のせいかシミの色が濃くなってきたような気がして、ドキドキしたりハラハラしたり。
そして待ちに待った(?)口腔外科の予約日。
緊張の極致で診察台に乗り、口を開いて30秒程のあと。
先生の診察結果は...。
「文字通り、ただのシミですね!」
ニコやかな笑顔で診断を受けました。
口の中にもシミができるのだと知った驚きと、ただのシミだったことの安堵感。
同時にどっと体の力が抜けた瞬間でした。
この2週間の戦々恐々の日々。
最悪の状況も想像しました。
家族にも心配をかけてしまいましたが、大事には至らずホッと一安心です。
人間年を取ると、色々な病気や症状がが出てくるものだなぁと、しみじみ実感したそんな体験でした。
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