<この体験記を書いた人>
ペンネーム:れもん
性別:女
年齢:46
プロフィール:2人の子を持つシングルマザーです。近頃毎日のデザートが辞められません。
私は46歳、2人の息子を持つシングルマザーです。
10年ほど前に離婚し、現在は実家で実の両親と暮らしています。
離婚後は「嫁」という立場から解放され、今後も再婚する気はないので、嫁姑問題で悩むことはないと思っています。
その点においてはかなり気楽な日々を過ごしていますが、元義母とのことでは今でも忘れることのできない、とてもインパクトの強い辛い経験があります。
話は19年前にさかのぼります。
当時私は新婚生活を送っていて、長男(当時0歳)、夫(当時27歳)、義母(当時59歳)と私の4人暮らしでした。
義母は離婚していて、夫には兄弟もなく母1人子1人で育ちました。
なので夫には、お母さんを1人にはできないという深い想いがあり、私はそんな夫の気持ちを尊重して義母との生活が始まりました。
春休みシーズンに入ったある日、遠方に住んでいる姉(当時31歳)から連絡があり、バーベキューに誘われました。
姉一家が住んでいた所は比較的都会です。
でも私が住んでいた所はのどかで川も近く、自然が多い地域。
それなら私の家の近くがいいだろうと、バーベキューをするために姉一家がこちらに来ることになりました。
姉一家は全員揃っての参加でしたが、私の夫は仕事だったため、私と1歳になった長男を連れての参加となりました。
当日は天候に恵まれ、穏やかな陽気の中皆でバーベキューと会話を楽しみました。
楽しい時間は本当にあっという間で、気が付けばすでに午後4時過ぎ。
そろそろ帰らなければと手早く片付けを済ませた帰り際、姉夫婦が私に「これ美味しいステーキだから、今夜の夕食にでもみんなで食べて」と、高級なお肉を持たせてくれました。
午後5時半頃私は帰宅し、いつも通り義母と夕食の準備にとりかかると、手土産として持たせてもらった高級お肉のことを義母に伝えました。
お肉も焼きたての方が美味しいので、夫の帰宅時間に合わせて調理をし始めました。
美味しそうに焼き上がったお肉を、義母がそれぞれのお皿に盛り付けて行ってくれました。
ちょうどいいタイミングで夫は帰宅し早速夕飯をいただくことに。
サラダもスープもいい感じに出来上がり、さあ皆でいただきましょうと思ったその時です。
私は違和感を感じながらも言い出せずにいたのですが、夫はテーブルの上に並べられたお皿の異変に気が付きました。
「あれ? 1つ足りなくない? れもん(私)の肉は? 食べないの?」
夫が、私と義母に聞いてきたのです。
実はその時、私のお皿にはサラダしか盛り付けられていなかったのです...。
夫の問いに、私が返事する間もなく義母が答えました。
「れもん(私)は昼間のバーべキューでたくさんお肉食べてきたんだからいらないんでしょ? でも、外で一日働いてきたパパ(夫)は、しっかりと栄養とらなくちゃね」
そう言ってニッコリ。
息子(夫)と自分(義母)のお皿にはてんこ盛りのお肉です。
私はまさかそんな扱いを受けるとは夢にも思ってなかったので、義母の言葉と行動全てに唖然としてしまいました。
私のお皿にサラダしか盛らなかったのは、意図的だったなんて...しかも、「嫁いびり」の本があったら書いてありそうな、テンプレの嫌がらせをするなんて...。
息子が働いている日に嫁はバーベキューで遊んで、ましてや夕飯にステーキなんて贅沢、とでも思っていたのでしょうか。
とは言え、そもそもお肉は私のいただき物。
やはり理不尽に感じます。
これにはさすがに夫も驚いたようで、私のお皿に自分のお肉を分けようとてくれましたが、私はショックで食欲が失せ、お肉のことなどどうでも良くなっていました。
その後、夫とは離婚し義母との縁も切れていますが、この時の衝撃は一生忘れないと思います。
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