<この体験記を書いた人>
ペンネーム:はおり
性別:女
年齢:58
プロフィール:専業主婦。子供は3人で、皆、独立しています。趣味は断捨離と猫と遊ぶこと。
今から30年前くらいのことです。
私は20代後半で結婚して、勤めていた旅行会社を辞め専業主婦をしていました。
半年くらいたつと家事にも慣れて、近所でパートでもしようと思い立ちました。
探していると、近所の商店街の近くにある洋品店のパート募集の貼り紙を見つけました。
店は年配女性用の洋服や小物、バッグなどが置いてあるこぢんまりとした店です。
店の中に入り、募集の紙を見たのですがと店の女性に言いました。
その女性は50代前半くらいの上品な女性で、どうやらその人がオーナーのようです。
「あ、明日から来れる? 店は朝9時30分から夕方の7時までなんだけど、何時から何時まで働けますか?」
「平日の9時30分から4時くらいまででお願いしたいんですが」
「それでいいよ。明日から、来てね」
拍子抜けするくらい、あっさり採用となったのです。
履歴書を持って、次の日から洋品店でパートすることになりました。
その店は、もともと30代のパートの女性2人と女性オーナー3人で切り盛りしていたそうなのですが、急に2人とも辞めたので困っていたとのことでした。
朝出勤すると、まずお店の掃除をします。
常連のお客さんが来るとオーナーは、おしゃべりします。
そのままその人とオーナーが「ちょっとコーヒー飲んでくるから、お店の方お願いね」と出ていきます。
そんなに忙しい店ではないので、1人でも十分なのですが、そのまま夕方くらいまで帰ってこないこともしばしばでした。
お昼は1時間休憩してよいとの話でしたが、店を空けるわけにも行かず、私はいつもおにぎりかパンを持っていき、店のレジの所で食べたりしていました。
夕方は4時までという契約だったのに、オーナーが帰ってくるのが5時近くのときもありました。
オーナーは謝ってくれて残業代も払うとの言うのですが、夕食の準備のことなどもあり困りました。
そこで、もう1人パートを雇うことになり、30代の主婦の人がきました。
その人は、4時から店を閉める7時までという契約です。
私と交代で店番ができるようにとのことだったのですが、彼女は1カ月で辞めていきました。
「オーナー、悪い人じゃないけどとにかく店にいないし、閉店時間を過ぎても帰って来ない。7時までなのに、結局7時半とか8時くらいまで店にいたりしたの」
彼女はそんな風に辞める理由を話してくれました。
その後に来た40代くらいの人も、1カ月くらいで辞めていきました。
オーナーは、良い意味ではおっとりしていて、悪く言えばアバウトな人です。
しばらくして、また1人夕方のパートが来ましたが、なんと1週間で辞めていきました。
20代の主婦でしたが、7時になり店を空けたまま帰ったのでオーナーが怒ったからです。
勤務時間が終わったから帰りましたと主張する彼女に、オーナーは勝手に帰ったら困るとケンカになっていました。
その後1年くらいして私は妊娠し、その店を辞めました。
もう少し出勤時間などのことをキチンすべきだったと今さら思っていますが、あの店は今になって思えばブラックな職場だったのかもしれません。
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