「借金をしてしまった」73歳祖母が100万円の振り込め詐欺の被害者に

<この体験記を書いた人>

ペンネーム:つよぽん
性別:女
年齢:38
プロフィール:2児のアラフォーママです。90歳を超える祖父母は病気知らず。いつも元気をもらっています。

「借金をしてしまった」73歳祖母が100万円の振り込め詐欺の被害者に 3.jpg

祖母が73歳のとき、振り込め詐欺に遭いました。被害額は100万円です。18年という月日が経過しましたが、今もなお犯人は見つかっていません。何度思い出しても腹立たしいできごとです。

被害に遭ったのは平日の午後2時半ごろでした。若い男性から電話がかかってきました。祖母が電話に出たところ「おばあちゃん久しぶり! オレだよオレ」と言ってきたようです。そこで祖母は遠方に住んでおり、しばらく会っていない18歳の孫からの電話だと思い込んでしまいました。この時点で祖母は騙されたも同然です。

犯人は「借金をしてしまい、両親に相談ができない」と、祖母に相談を持ちかけてきました。良心につけこむ犯人の悪質な手口です。本当に腹立たしい。祖母は誰にも相談できずに悩んでいる孫のことを心配し「どれくらいお金が必要なの?」と聞いたそうです。そこで犯人が提示した金額は100万円でした。

年金暮らしをしている祖母にとって、100万円の支出は大きいもの。しかし祖母は何とかして孫を助けてやりたいと、電話を切ったあとすぐに郵便局へ足を運びました。そのときの祖母の心情を想像するだけで切なくなります。1日の振り込み限度額は50万円だったため、2日に分けて振り込みました。

あの電話が振り込め詐欺だったと気づいたのは、約1カ月後のことでした。当時私は20歳。久しぶりに田舎の空気を吸いたいと思い、一人で祖父母の家へ出かけた日のことでした。到着するとすぐに祖母が私に駆け寄り、こう言ってきたのです。「〇〇くん、お金大丈夫なの? 心配で...」と。私は何のことかさっぱり分かりませんでした。

いったい何があったのか祖母に聞いたところ、私は明らかに怪しいと思いました。犯人は両親には内緒にして欲しいと言っていたとか。私は祖母と一緒に現金を振り込んだ郵便局へ行き、状況を説明しに行きました。すると「振り込め詐欺の可能性がある」とのこと。祖父母が住む地域でも振り込め詐欺が多発しているようでした。

人口たった千人程度の高齢者が多い町。犯人は明らかに騙しやすい世代を狙っていることが分かります。残念ながら未だに犯人は捕まっていないのが悔しいです。祖母は相手の連絡先も知りません。振込先の情報は本人名義の口座でなく、犯人は分からない状況でした。

振り込んでしまった100万円は、祖母の手元に返ってくることはありませんでした。犯人のことが憎くて仕方がありません。振り込め詐欺に遭ったことを両親に打ち明けると、かなり驚いていましたが、もう時間は取り戻せません。今回のことで騙されないために、離れて暮らしている身内の携帯番号などを共有し、ふだんから信頼関係を高めておくなど対策を考えました。

振り込め詐欺はニュースで見ていましたが、どこか他人事に思っていました。まさか身内で被害に遭うなんて想像もしていなかったことです。人を疑う心も持っておかなければならない。世の中には「悪」もいることを肝に銘じておきたいです。

関連記事:スマホやLINEはどのくらい使っている? 60代以上の通信・ITデバイス事情/今どきシニアのホンネ(10)

健康法や医療制度、介護制度、金融制度等を参考にされる場合は、必ず事前に公的機関による最新の情報をご確認ください。
記事に使用している画像はイメージです。
 

この記事に関連する「みなさんの体験記」のキーワード

PAGE TOP