<この体験記を書いた人>
ペンネーム:梅の実
性別:女
年齢:49
プロフィール:30年前の自慢だった体力がまだそんなに衰えていないと最近まで根拠なく信じていた愚かなアラフィフです。
小さい頃から外で体を動かして遊ぶことが大好きだった私。
小学生の頃には陸上クラブ所属で水泳も習っていました。
球技も得意だったため、中学生の頃はバレーボール部に所属したこともあります。
社会人になってからもスポーツジムに毎週通ったり、ときどきハイキングに出かけたりしていました。
月日は流れ、そんな私ももうすぐ50歳。
今でもウォーキングはほぼ毎日続けているので、同年代の人より体力と筋力はあると自負していました。
ですが、2020年の暮れのことです。
ハイキングの趣味が縁で知り合った友人女性Aちゃん(38歳)から、「3月になったらハイキングに行こうよ!」と誘ってもらいました。
因みにAちゃんは私とは比べ物にならない山の達人で、軽いハイキングから登山、マラソンまでこなす元気も体力もいっぱいの女性。
誘ってくれたのはさほどハードではない道のりのハイキングルートだったので「行こう行こう! 楽しみだね~」と即返答した私。
自分の体力に自信があったので心配はしていませんでしたが、万全を期さねば!
毎日のウォーキングでは今まで以上に速足で長い距離を歩き、その日を楽しみに待っていました。
そして待ちに待ったハイキング当日。
寒さも緩み日中はポカポカ陽気に包まれたよいお天気です。
いざハイキング!
無理のないペースで私を先導してくれるAちゃんは頼もしく、気持ちよく山を歩いていました。
総歩行距離は約10kmですが、途中景色の良いところでは都度立ち止まりを繰り返し、ゆっくりと本当に楽しく歩いていたのですが...その帰り、悲劇は訪れたのです。
ハイキングを満喫して、さて帰ろうとバス停まで下り坂を30分歩けばというところで、なんと、私の両足がつってしまったのです!
ゆるい下り坂で両足がつるなんて。
「あれ? 両足のふくらはぎがつった? 痛くて動けなく...なっちゃった...、倒れる...!」
軽く転んだように倒れてしまったのですが、あの時自分が倒れていく様子がスローモーションのように感じました。
少し前を歩いていたAちゃんも振り向いてびっくり。
慌てて駆け寄ってくれたのですが、恥ずかしいやら両足がつって痛いやらでその前後の記憶があまりありません(忘れたかったのかも)。
道の端に体を動かし、足首をぎゅっとのばしてどれくらいの時間が経ったのでしょうか。
私たちが乗るはずだったバスを見送り、次のバスがくるまで30分くらい、じっとしていました。
思うに、張り切ってこの日に向けて続けていたウォーキングが、私が思っているより負担になっていたのでしょう。
20年前ならまったく問題なかったのに。
ああ、恥ずかしい...。
それを機に、ハイキングに誘われてもあまり事前準備に張り切りすぎないよう、毎日地味にウォーキングを続けている私です。
Aちゃんとはその後も仲良くしてもらっていますが、時々この日のことを2人で思い出しながら笑っています。
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