60歳からも好日なり。ありのままの自分が最高で最強/中道あん

20代で結婚、2男1女を授かり、主婦として暮らしてきた中道あんさん。でも50代になると、夫との別居、女性としての身体の変化、母の介護...と、立て続けに「人生の転機」が訪れます。そんな激動の中で見つけた「50代からの人生を前向きに過ごすためのヒント」。

8月に61歳になった中道あんさん。59歳から60歳と年代が変わるタイミングの昨年と、今年とでは歳の受け止め方に違いがあったそう。そして、働き方の意識にも変化があったようで...

【前回】「掃除をダイエットと結びつけよう!」なんだか楽しい10分間掃除!

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8月に誕生日を迎えて61歳になりました。

59歳の1年間は60代をどう生きるか、自分と向き合う時間を多く作り、ひたすらウーンと唸るように考えていたように思います。

60歳になってみたらみたらで、気持ち的には59歳とほとんど変わらなくて、年代が1つ上がったことを受け入れられずいたように思います。

そして61歳。

ジタバタしたところで、もうれっきとした60代だと観念しました。

私の場合、年齢を受け入れるのに2年かかりましたね。

先日、長男に焼肉の食べ放題に行ってみたら、シニア割引を使えてラッキーな気分。

でも、いくら大食漢な私でも、元を取れるほどの量を食べられるわけもなく、割引があってもラッキーではありません。

ビュッフェや食べ放題で目を輝かせていた年代ではなくなり、美味しいものを食べられるだけというふうに変わりました。

誕生月にはねんきん定期便が届きます。

去年のものと比べてみると、65歳から受け取れる年金の総支給額が5万円ちょっと増えていました。

60歳直前に事業を法人化して、国民年金保険から厚生年金保険にシフトしたおかげかもしれません。

60歳到達時点で厚生年金加入月数が420か月に達していない人なら60歳から65歳までの5年間働くことにより報酬比例部分と経過的加算部分の両方増やせることになるんだそう。

だから、私の年金見込み額が増えたのでしょう。

年収によって増える見込み額はちがうでしょうが、年金が増えるのなら働いてもいいかぁ、なんて思えてきます。

私の周りには、ねんきん定期便をしっかり見る人はあまりいません。

けれど、将来のお金について知っておくとこは、ライフプランには欠かせない要素です。

ぜひ、自分の年金見込み額をしっかり把握しておきましょう。

とはいえ、年金を支払うためには働かなければなりません。

ただ年金のためだけに働くのではありませんが、これからはライフスタイルの一部として「自分のペース」で働いていいんだと思えるようになりました。

みなさんもそうかと思いますが、結婚して子どもが生まれれば、自分のためというより家族を食べさせるために働くという「ライスワーク」の期間が長かったと思います。

愛する人のために「働かねば」という強い気持ちが機動力になり、それはそれで充実した時間でした。

私が起業したのは、もう誰のためにも働かなくてよくなったからです。

自分のために働く、もちろん食べていくためではありますが、好きなことを仕事にして数年、もうこれが天職なんだろうと思えるようになりました。

「ライスワーク」→「ライクワーク」→「ライフワーク」と変化していったのです。

そうなると、働くことそのものが楽しい活動の一つなのです。

それが60代の理想の働き方ではないかと思います。

あれも欲しい、これも欲しいというような感情が薄れてくるのが60代ではないかと思います。

その代わりに、精神的な豊かさを求めるようになってきました。

自分以上のものを求めるのではなく、自分の持っているもので楽しむ。

「自分らしさ」を大切にできるようになりました。

つまり、ありのままの自分が最高で最強なんです。

だから、今のままで楽しいことを見つける。

そう思うと、変に見栄を貼ったり、頑張ったりしないぶん、素直にワクワクしてきます。

結果を気にせず、とにかく思うがままに挑戦してみようと思います。

それが、自分だけでなく周りにも楽しさをまき散らすことになるのです。

堅苦しいことは抜きにして、スキップするように生きていこう。

子どもの頃のようにね。

それが60代の生き方だと思うようになりました。

 

健康法や医療制度、介護制度、金融制度等を参考にされる場合は、必ず事前に公的機関による最新の情報をご確認ください。
記事に使用している画像はイメージです。
 

中道あん

「女性の生き方ブログ!50代を丁寧に生きる、あんさん流」主宰。Ameba公式トップブロガー。20代で結婚、2男1女を授かる。結婚22年で夫と別居。55歳「自分らしく生きたい女性のための発信塾」を起業。4歳になるイングリッシュコッカースパニエルと日々の暮らしを楽しんでいる。著書に『ビバ!還暦 60歳海外ひとり旅はじめました』(主婦の友社)、『昨日とは違う明日を生きるための 新しい幸せの始め方』(KADOKAWA)、『50代、もう一度「ひとり時間」』(三笠書房)などがある

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『ブログをライフワークにしてお金と自由を生み出す方法』

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『ビバ!還暦 60歳海外ひとり旅はじめました』

『ビバ!還暦 60歳海外ひとり旅はじめました』

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『「誰かのために」を手放して生きる』

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『50代、もう一度「ひとり時間」』

(中道あん/KADOKAWA)

20代で結婚、2男1女を授かり、主婦として普通に生きてきた。でも50代になると人生の転機が頼まれもしないのに訪れる。夫との別居、母の介護、女性としての身体の変化、子どもたちの成長。そこから見つけた「ひとりの楽しみ」をあますところなく伝え続ける、「あんさん」流のアラフィフライフ。50代からの人生を前向きに過ごすためのヒントが満載。

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