<この体験記を書いた人>
ペンネーム:ころん
性別:女
年齢:52
プロフィール:性格的に一人でいることがなんの苦にもならない天性のソロ活好き。お気楽に趣味に生きる人。
一人暮らしを始めてから、今の部屋は2部屋目です。
このアパートは2014年から7年以上も住んでいるのですが、3年目まではトラブルもなく過ごしてきました。
しかし、4年目にして、初めてげっそりするほど大変な騒音問題にあったのです。
うちのアパートは、近くに大学がある単身用のものです。
私は1階の角部屋なのですが奇しくも上と隣に、上京したての新大学生男子が同じタイミングで入居してきました。
私の部屋はこの2人に挟まれた形になりました。
ちなみに偶然にも2人とも同じ苗字なのですが、性格は正反対。
隣は病的に神経質な男の子で、しょっちゅうお母さんが来ていました。
一方、上の子はとても元気で、足音などの生活音が響いてきました。
私も神経質な方ではありますが、お隣ほどでもないし、弟が2人いるので、その歳くらいの男の子の無意識な雑さは分かっていました。
ところが、ちょっと我慢するのはどうなのかなと思うくらい、かなりうるさいのです。
実家にいたときは弟のバタバタとした足音に対して怒っていましたが、さすがに他人となると加減が難しく、どこで怒っていいものやらと悩みました。
大家さんには何度か話したのですが、状況は変わりません。
上の元気な子は、おそらくこれまで一軒家に住んでいて、これが初めての一人暮らしなのでしょう。
足音、ドアの開け閉めなど全てが騒がしく、今、部屋のどの辺にいるかも分かるほどでした。
そんな中、ある日、隣の神経質な子と偶然廊下で会いました。
神経質な子が「上の部屋、うるさくないんですか?」と話しかけてきたので、私は「あぁ、そっちまで聞こえます? かなり厳しいですね」と答えました。
すると、彼はわが意を得たりと顔を輝かせてまくしたててきました。
「何度も大家さんと不動産会社にクレームを入れてもダメなんです! 今後一緒に訴えませんか? まずこれを相手に出すつもりです」
用意してあるという書類を見せてもらうと、裁判所に出すような、会社でも見ないレベルの硬い訴状のような書類...。
「これはあまりに大袈裟だし、余計話がこじれるから...」
私はなだめたのですが、彼は引き下がりません。
「今から私が上の階に話をしに行きます。ついて来てください。ただ、話が混乱するので口出しは我慢してくださいね」
仕方なくそう約束して、直接上の子に話をしに行くことになりました。
実際上の子と会ってみると、至って普通の子でした。
しかも、部屋中に防音対策のマットをたくさん敷いているのが玄関からも見えました。
「今後は気を付けるけれど、何かあったら大家さんを通さず、直接話をしましょう」
そう約束して、無事、話し合いは終了したのです。
やれやれ、これで一件落着と思ったのですが、そうはいきませんでした。
隣の子が、不満を全部私に訴えるようになったのです。
「上の人の洗濯する時間がおかしくてうるさい」
「帰って来る時間がおかしい」
などなど、全部が全部あなたと同じ時間に活動していないんだよというものすら、訴えてくるのです。
これに関しては上の人は悪くないよと説得しつつ、心中では「どうして私がこんな教育をせねばならんのだ。どこから上京してきたか知らないけど、完全防音のマンションに行きなよ...。私、あなたのお母さんじゃないし」と思う日々が続きました。
上からは騒音、隣からは細かい愚痴。
嫌になったけど契約更新したばかりだったので、引っ越しはしたくない、という日々が1年弱ほど続いたでしょうか。
その後は2人とも退去し、静かな日々を送っております。
ただ、上や隣の部屋が空くと、また大学生男子が来るのじゃないか...? と心配はしてしまいますが。
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