深夜1時に「ピンポーン」と隣人女性。挨拶もしたことないのに...一体何ごと!?/くるぴた

皆様こんにちは、『ぼっちシニアの幸せ探し貯金日記』の管理人"くるぴた"です。

【前回】「生涯、女として現役でいたい」マッチングアプリで婚活する60代女性を待ち受けていた罠

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離婚してからもう10年近く経ちます。

この境遇にもすっかり慣れましたが、歳をとってからの一人暮らしは気楽であり、不安でもあり......

今借りている部屋はオートロックではなく、誰でも玄関先まで来れてしまいます。

ただ、同じマンションに困った人は住んでいませんし、怪しい人が訪ねてきた時も黙ってやり過ごして、困ったことは今のところ起こっていません。

しかし、過去にはそうした隣人関係のトラブルに巻き込まれたことがありました。

それは30代で一人暮らしをしていた頃のこと。

引っ越した新居で、お隣に挨拶をしに行ったのですが......

出てきた40代くらいの強面の男性の、ランニングから見える肩全体に、牡丹の図柄が入っていたのです。

いわゆるおしゃれタトゥーではなく、プロ仕様でした。

すぐさま引っ越しを後悔しましたが、後の祭り。

まだ荷解きも済んでなかったのに......

お隣にはその男性と若い女性が2人で住んでいて、女性はいつも派手なメイクと服装でした。

外で会うと男性の方は普通に会釈したりしましたが、女性の方は目線も合わせない感じ。

もっとも彼女はいつも夕方頃から出勤し、人が寝静まった頃に帰宅していたため、顔を合わせることは滅多にありませんでしたが。

そんなお隣からは、夜中にそこそこ大声での会話や生活音が響き、時折2人が喧嘩をすると、相手を罵倒する内容までがハッキリ聞き取れるといった日々が続きました。

こちらも当時フリーランスで、比較的に昼夜が逆転していても、夜はなるべく音を立てないように気を配っていたので、 戸惑う気持ちが強かったです。

そんなある夜、そろそろ寝るかと布団に潜ったところで、玄関のチャイムが鳴りました。

時刻は午前1時過ぎ。

そんな深い時間に訪ねて来るような知り合いは1人もいません。

絶対に怪しいと思って、居留守を使っていたら、今度はその人がチャイムを連打してきました。

あまりにピンポンピンポンとうるさく近所迷惑なので、ドアスコープから覗いてみると、スイッチを押していたのはお隣の女性。

こちらが反応をするまで決して引かないといった雰囲気があり、仕方なく返事をしたのです。

「はい......」

「すいませんけど〜、鍵を忘れて家に入れなくなっちゃって、今日は旦那もいないから、部屋を通らせてもらえませんか〜? ベランダから隣に移るんで」

一瞬、絶句しました。

お隣さんとはいえ、これまで挨拶もしたことがないのです。

人として信用できるほど関わりがある相手ではないし、もしかしたらドアを開けた途端、ドアスコープでは見えない場所から、他の誰かが刃物を持って出て来る可能性だってゼロとは言えません。

でも断れば、今後、顔を合わせ難くなるだろうし、もしかしたら嫌がらせをされる、なんてこともあり得ます。

当時は忙しくて部屋も少し散らかっていましたし。

かなり迷ったけれど......

結局、ドアを開けてしまいました。

「お邪魔しまーす」

彼女は悪びれることなく玄関で高いヒールの靴を脱ぎ、それを持って部屋に上がり込んで来ました。

そして掃き出し窓のサッシを開き、靴を履き直すと、ベランダの柵によじ登って乗り越えたのです。

彼女はそのままベランダの外側を伝って自分の部屋に帰って行きました。

当時住んでいたのは2階です。

落ちたら確実に死ぬいうほどではないかもしれませんが、大怪我をしてもおかしくない高さ。

しかも夜中で視界が暗いのに、よくあんなことができるものだと、ある意味感心しました。

酔っているように見えたので、お酒の勢いもあったのかもしれないですが。

その後、女性は顔を合わせると頭を下げてくれるようになったけれど......

私はその日から本気で部屋探しを始め、2カ月後には新しい部屋を決めて、引っ越したのでした。

健康法や医療制度、介護制度、金融制度等を参考にされる場合は、必ず事前に公的機関による最新の情報をご確認ください。
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くるぴた

モラハラ変人夫との「追いはぎに遭ったような」結婚生活を終わらせた『くるぴた』です。現在は病院で清掃のパート等をして、生計を立てています。親も子もないアラ還の独り暮らしは寂しいけれど、離婚によって多くのストレスから解放されたので、後悔はありません。ブログ『ぼっちシニアの幸せ探し貯金日記』の管理人です。

くるぴたさんのブログ:ぼっちシニアの幸せ探し貯金日記 

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