大学生の長女は一人暮らしで、マイペースなだんな、高校生の次女と3人で暮らしているアラフィフしまえもんです。
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今年20歳になる我が家の長女は来年の1月に成人式の予定です。
振袖は妹の着物を借りる予定でいました。
昨年度の我が市の成人式はコロナのせいで延期の末中止になり、今年もどうなるのかわからないので、着付けの予約は悩みつつ何もしていませんでした。
長女より一つ下の姪がその振袖を2年後に使用する予定だったのですが、事前のお直しが必要ということが発覚、来年の1月に借りることができない可能性が出てきたのです。
それを聞いて、こちらも焦りました。
もう半年もないのにまだ何もしていません。
悩んだ末、長女はレンタルにすることにしました。
時期が時期でもう間に合わないかと心配しましたが、コロナで動きが鈍いらしく、
着物をレンタルできるお店には長女が夏休みで帰省するのに合わせて予約を入れることができました。
これだけで、ちょっとホッとしました。
そして予約当日、お店に長女と出かけ、数ある振袖の中から長女の好みに近いものを選び予約。
長女は身長167cmで割と大きいので、セミオーダーでの注文です。
小物など選び、契約の段階で、かなりの金額になりましたが私としては近い額は考えていたので想定内。
しかし、長女の顔色が変わりました。
「そんなにかかるの!?」とびっくりしたようです。
私がサクサクと手続きしたのを不安そうに見ていた長女は、帰りに「そんなにかかるのなら着なくてもいい」と言い出したのです。
「その金額を払うなら新しいスマホやiPadが欲しい」と。
うちがそれほど余裕がないと心配しているのかなと思ったので、「これは親としてやってあげたいからいいんだよ、それくらいやらせて その分はあるから」というと、長女もそれならとその時は納得してくれました。
しかし、それから1週間ほどして、「やっぱり振袖は着たくない」と言い出しました。
「それだけの金額を出しても、レンタルなので残らないしそれならそのお金で少し良いワンピースなり、スーツが欲しい」
と言うのです。
もともとそれほど興味がなかったようでした。
えー!? 着なくていいの!?
私としては一仕事終えた気分でいたので驚きましたが、長女の意思は固く、振袖のレンタルは結局キャンセルすることになりました。
お店ではとてもよくしていただいたので、本当に申し訳なかったです。
お金はかからなくなってよかったけど、親として少し残念な気持ちでした。
一方で、みんなと同じじゃなくてもいいと思えるようになったことに成長を感じて、頼もしさも感じました。
高校入学の時、私服の学校なので服装は自由だったのですが、ほとんどの女子がなんちゃって制服でジャケットを着ている中、長女1人がグレーのカーディガンで目立っていて、恥ずかしがっていました。
みんなと同じ行動がいい、目立ちたくないという感じの長女だったのに芸術系の大学に入り自分に自信を持ち、個性を出せるようになっていたのです。
子どもをこういう子だと型にはめ込んでいたのをいい意味で裏切られ、寂しい反面嬉しさも感じた出来事でした。
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