日頃のモヤモヤやイライラ...人生を重ねると、さまざまな心配事が出てきますよね。そこで月刊誌『毎日が発見』の「お悩み相談」コーナーから「読者の悩みと専門家のおこたえ」を抜粋してご紹介します。今回は、「自覚のない嫌な上司。訴えにくい場合、どうしたら?」というお悩みに、カウンセラーの時田ひさ子さんが答えます。
この記事は月刊誌『毎日が発見』2024年4月号に掲載の情報です。
【お悩み】
自覚のない嫌な上司。訴えにくい場合、どうしたら?
嫌な上司がいます。
定年ですが、嘱託として働いています。
「自分の思い通りにならないと不機嫌」「自分以外の誰かと誰かが話していると割り込んでくる」などなど、あげたらキリがないくらいです。
職場の社員はそれで体調が悪いです。
でも、そのことをさらに上の上司に訴えると、因果関係の証拠がない、と言われます。
通院するほどではないものの、メンタルをやられるくらいの、あきらかにやってはいけないハラスメントを自覚してもらうにはどうしたらいいでしょうか。
徳島県 TTさん(58歳)
【おこたえ】
記録を残し、然るべき機関に相談を。さらに別の生き物として見て
その年齢になるまで修正されなかったということは、これまで誰が注意しても人から嫌がられる行動が直せなかった残念な方だと思われます。
労働者に対する安全配慮義務は法律で定められていて「業務に支障を来している点があるかどうか」、管理監督者が配慮する必要があるという点について社内の人事・労務担当者と相談するなども手段の一つです。
ただ、会社はそうした個人的な人間性に関する事案に関わってくれるところは少ないように思います。
本人に自覚を促すには、弁護士や労働基準監督署など社外の人に頼るのがよいと思われます。
その場合、面倒ですが、証拠を残すために、その方の気になる行動を記録しておくとよいです。
相手に非を分からせたい、とTTさんがイライラすると、そんな自分を嫌いになっていき、メリットがありません。
そういう場合は、その人を別の生き物と考えるという方法は役立つかもしれません。
例えば、アヒルが割り込んできた、何か言っている、などと脳内で置き換えてみるのです。
なんだかちょっと笑えないですか?
●時田ひさ子さん(カウンセラー)
※画像はイメージです。