日頃のモヤモヤやイライラ...人生を重ねると、さまざまな心配事が出てきますよね。そこで月刊誌『毎日が発見』の「お悩み相談」コーナーから「読者の悩みと専門家のおこたえ」を抜粋してご紹介します。今回は、「1人暮らしの終い支度どうしたら?」というお悩みに、ノンフィクション作家の松原惇子さんが答えます。
この記事は月刊誌『毎日が発見』2024年3月号に掲載の情報です。
【お悩み】
1人暮らしの終(しま)い支度どうしたら?
1人暮らしなので特に気になるのが健康問題です。
いままで簡単にできていたことが時間がかかったり、面倒に感じてなかなか進まなかったり、無理がきかなくなりました。
病気ではないのですが、頭と体が繋がっていないような感じもあります。
気持ちの老い支度? 終い支度?はどうしたら?
静岡県 Sさん(71歳)
【おこたえ】
こう来たか、とおもしろがるくらいがいいですよ
60代とは違い、70代になると、体や心の変化を感じることが多くなるものです。
いままで簡単にできたことが面倒になったり、探し物が多くなったり。
でも、それは自然なことです。
みんなに来るものです。
老いるというのは、機能が少しずつ失われていくということ。
だから、嘆くのではなく「あら、こう来たか」とおもしろがるほうがいいですよ。
なぜなら、これからどんどんショックなことが体に起こってくるからです。
80歳の先輩は言います。
70代の衰えなど序の口、80代になると、昨日できたことが今日できない。
70歳を過ぎたら、過去の自分と比較して嘆くのではなく、「このくらいならいいかな」と自分を許してあげましょう。
歩けなくなったわけではないので、普通に生活できることに感謝して過ごしましょう。
●松原惇子さん(ノンフィクション作家)
※画像はイメージです。