日頃のモヤモヤやイライラ...人生を重ねると、さまざまな心配事が出てきますよね。そこで定期誌『毎日が発見』の「お悩み相談」コーナーから「読者の悩みと専門家のおこたえ」を抜粋してご紹介します。今回は、「終活はどこから手をつければ良いか...」というお悩みに、ノンフィクション作家の松原惇子さんがアドバイス。さて、あなたはどう思われますか?
【お悩み】
終活はどこから手をつければ良いでしょうか
終活はどうしたら? と思っています。
どこから手をつければ良いでしょうか。
あまりに壮大なテーマに感じるような、当たり前のような。
つい二の足を踏んでしまいます。
鹿児島県 D・Tさん(58歳)
【おこたえ】
メモ程度で良いので遺言書を書いてみましょう
終活は70代のうちに始めて終わらせるのがいいでしょう。
60代では早過ぎるし、80代では遅過ぎると、運営する団体(おひとりさまの終活を応援する団体)の会員の方たちを見ていてそう思います。
なぜなら60代と70代では考え方が変わることがあるからです。
また、80代では、頭もぼんやりしてきて、終活など考える気がなくなることもあります。
終活をどこから手をつけるかですが、まずは、遺言書を書いてみましょう。
遺言書の書き方は簡単です。
メモのように書くだけで良いのです。
詳しくは、自筆証書遺言の書き方を検索してみてください。
自分の遺産を誰にどれだけあげるか。
それを書くのが遺言書です。
とてもシンプルな作業です。
不思議なもので、書いているうちに、自分にとって大事な人が見えてくるのです。
私はすでに3回ぐらい書き直していますよ。
最初はきょうだいと書いたけど、何もしてくれないきょうだいより、悩みを聞いてくれる友達の方が良いかな、いや慈善団体に寄付しよう、とか...。
まずは、白い紙に名前と金額を書いてみましょう。
人間関係の整理こそが最大の終活だと思います。
●松原惇子さん(ノンフィクション作家)
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