【お悩み相談】お通夜や告別式がプレッシャーに。私は冷淡でしょうか

日頃のモヤモヤやイライラ...人生を重ねると、さまざまな心配事が出てきますよね。そこで定期誌『毎日が発見』の「お悩み相談」コーナーから「読者の悩みと専門家のおこたえ」を抜粋してご紹介します。今回は、「知人のお通夜や告別式がプレッシャーに」というお悩みに、心理アナリストの亜門虹彦さんがアドバイス。さあ、あなたは...どう思われますか?

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【お悩み】

お通夜や告別式がプレッシャーに。私は冷淡でしょうか

年をとると友人知人が亡くなることが増え、寂しい限りです。

が、もう何十年も会っていない知人のお通夜や告別式のお知らせを突然いただくと、お香典を渡しに行くべきなのだろうか...とプレッシャーに感じてしまいます。

また、そう感じる自分は、礼儀知らずなのだろうかと不安になります。

亡くなってしまえば、もう本人に会うことは叶いません。

お知らせをくれた人とも長年会っていないことが多いわけですが、「闘病中だったんですよ」などと聞くと、そのときに教えてくれればお見舞いに行けたのに...とも思ってしまいます。

こんな私は冷淡なのでしょうか?

神奈川県 塩あじさいさん(68歳)    


【おこたえ】

お通夜や告別式は故人だけでなく、残された人のため

お通夜や告別式に出席することにプレッシャーを感じてしまうという塩あじさいさんに、ぜひご覧になっていただきたいのが、『おくりびと』という映画です。

ご遺体に死に装束を着せ、死に化粧を施して棺に納める「納棺師」になった主人公の成長を描いた作品ですが、これを見るとお通夜や告別式が、お亡くなりになった人のためのものであると同時に、残された人たちのためのものだということが実感できます。

とはいえ、心に負担を感じ、無理をしてまでお通夜や告別式に出席する必要はないようにも思います。

それは決して冷淡でも礼儀知らずでもありません。

ただこうした場は、長い期間会っていなかった友人知人と再会し、故人の思い出話や近況報告をする貴重な機会です。

また多くの友人知人がお通夜や告別式に出席してくれたことは、遺族の方にとって大きな慰めになるでしょう。

故人のためだけでなく、自分のため、残された人のためにもなるのです。

そうしたことに心の平穏を感じる場合には、出席してみてもよろしいのではないでしょうか?

●亜門虹彦さん(心理アナリスト

※記事に使用している画像はイメージです。

 

今回の先生

亜門虹彦さん
心理アナリスト。専門は「生活の潤い」

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この記事は『毎日が発見』2023年5月号に掲載の情報です。

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