日頃のモヤモヤやイライラ...人生を重ねると、さまざまな心配事が出てきますよね。そこで定期誌『毎日が発見』の「お悩み相談」コーナーから「読者の悩みと専門家のおこたえ」を抜粋してご紹介します。今回は、「夫源病の友人にどう声をかけたらいいのか...」というお悩みに、結婚相談・あかね屋代表の橋本きよみさんがアドバイス。さあ、あなたは...どう思われますか?
【お悩み】
夫の存在が苦痛という"夫源病"のような方にどんな言葉がけが必要?
昨年、夫を亡くしましたが特に寂しいという感じはありません。
年齢的な体力の低下は気になるところですが...。
一方、友人の中には伴侶を亡くすことなく、夫婦で過ごされる方がいるなかで、夫源病とでもいうのでしょうか、夫の発言や行動、それこそ存在そのものが、調子の悪さにつながるような方がいるようです。
この年になって、伴侶の存在というものがよく分からなくなってきました。
夫源病のような方に対し、どんな言葉がけが必要でしょうか。
三重県 H・Sさん(83歳)
【おこたえ】
つらい気持ちにまずは寄り添ってあげてください
夫を亡くしても、特に寂しさを感じておられないあなたのその強さはご立派です。
そしてお友達の様子を心配されるやさしさもおありなのですね。
そんなお友達がいてその方も安心して夫の愚痴を言えるのかもしれません。
でもいつか、そのお友達が夫のことで苦しんでいたとしても、深い縁があって、一緒にその年まで生きてこられたことそのものに感謝ができるようお伝えできると良いですね。
そうはいっても人間には病気がつきものです。
夫源病は特に痛みはないですが、心が痛い病ですから、つらい気持ちにまずは寄り添ってあげてください。
人はいつか老いていくもので、その間に思いがけない発言をすることもあります。
その言葉を聞き逃さないようにすることが大切です。
尊い縁があってここまで一緒に生きてこられて良かったと、感じることができる言葉がいつか、お友達は夫からかけられるかもしれません。
いまはつらくても、夫婦になられた奇跡的な出来事を、お友達が尊く感じられることを祈っています。
●橋本きよみさん(結婚相談・あかね屋代表)
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