看寿賞作家の新作詰将棋を舞台化・「詰将棋」×「演劇」エンタメ音楽劇『PHANTOM of the SHOGIKAIKAN』

    
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舞台上に3.6メートル四方の将棋盤が置かれ、駒を棋譜の通りに動かし、詰将棋の展開と登場人物の会話や物語がリンクして進行する、今までにない棋譜と物語を掛け合わせたエンターテイメント作品

この度、詰将棋パラダイス誌上でオリジナル詰将棋を募集し、選ばれた看寿賞作家・馬屋原剛による棋譜を元にした新作音楽劇『PHANTOM of the SHOGIKAIKAN』を4月23日(水)~27日(日)に上野ストアハウス(東京都台東区)にて上演いたします。 本作は、舞台上に3.6メートル四方の将棋盤が置かれ、駒を棋譜の通りに動かし、詰将棋の展開と登場人物の会話や物語がリンクして進行する、今までにない棋譜と物語を掛け合わせたエンターテイメント作品です。 これまで、「小独楽(死と乙女)」「最後の審判」「将棋図巧第九十九番・煙詰」「将棋無双・第30番」の棋譜を元にした作品を執筆、上演してきましたが、今回は詰将棋の物語性や芸術性に注目し、「物語から詰将棋が作れるのではないか」という可能性を見出し、『オペラ座の怪人』の展開に添った新作詰将棋を募集し、上演に至りました。

作演出は、詰将棋の演劇化をしている劇作家の太田守信。小学生の頃から将棋が好きで、個性あふれる棋士の方々や、将棋をモチーフにした漫画にも多くの刺激と影響を受け、ずっと将棋をモチーフにした作品を書きたいと思っていました。そして、詰将棋の棋譜を見ている時に、王手から逃げ惑う玉将がシェイクスピア悲劇の登場人物のように見え、将棋の駒を擬人化し棋譜に物語を融合させるという手法を思いつきました。

昨今、藤井聡太さんの活躍により将棋に関するニュースが連日報道され将棋界に注目が集まっていますが、せっかく将棋に興味を持っても、将棋はルールや戦法が複雑で、楽しめるようになるまでハードルがあるのが難点です。ですが、本作はストーリーと盤上の駒の動きがリンクして進行するので、将棋のルールを知らない人でも将棋の展開や攻防の面白さを体感することができ、将棋や詰将棋に興味を持ち、一歩踏み込む、「将棋入門」のひとつになれるのではないかと思っています。この件につきましてご掲載・ご取材いただき、メディアのお力で広く皆様にお知らせいただけましたら幸いです。

音楽劇『FHANTOM of the SHOGIKAIKAN』

会場 上野ストアハウス(東京都台東区北上野1-6-11 NORDビルB1)
日程 2025年4月23日(水)~27日(日)
脚本・演出 太田守信
詰将棋作 馬屋原剛
総合監修 若宮亮

【あらすじ】
将棋連盟100周年記念対局を控えた新将棋会館お披露目パーティーの最中、不穏な手紙が届く。
そして人々は思い出す。
旧将棋会館のどこかに怪人が潜んでいると、まことしやかに囁かれていた噂を。
怪人の名は玉将。醜い顔を仮面で隠した『悪魔』のような存在である。
一方、新進気鋭の棋士・角行には秘密があった。最近の急成長の裏に、誰にも言えない師匠がいるということだ。
しかし、角行が『天使』と慕う師の正体こそが、彼女への歪んだ愛を抱く哀しき孤高の天才、怪人・玉将だった。

彼女が有名になり再会を果たしたことで親密な仲になった幼馴染・飛車と、玉将とのあいだで揺れ動く角行の想い。その行く末は、果たして――。

【太田守信 プロフィール】
作家・演出家。1982年生まれ。東京都出身。立教大学文学部ドイツ文学科卒。舞台やドラマ脚本、漫画原作、小説など作品発表の場は多岐に渡る。主に社会派、擬人化、児童向けを得意としており、特に擬人化に関しては、京都の通りを擬人化した『お通り男史~浄化古伝~』(双葉社/小説構成)や日本各地の鉄道路線の擬人化『堕天使は薄い本を閉じてシリーズ』(舞台)、詰将棋の擬人化シリーズ(舞台)を発表している。

他『ダ・カーポしませんか?』(テレビ東京連続ドラマ/脚本協力)、『ブルペンキャッチャー真壁満人』(ホーム社/漫画原作)、『セカイの千怪奇』(岩崎書店/小説)、『仮面ライダーゼロワン スーパーライブ2020』(東映/舞台脚本)など。



【黒薔薇少女地獄とは】
2007年『F・F』(江古田ストアハウス)で旗揚げした、太田が主宰するエンタメ系演劇ユニット。すべての作品で太田が脚本・演出を手掛け、時には出演もする。ゴスロリ・耽美な作風を好むが、近年はそれに加え、上記擬人化シリーズなど実験的な公演も行っており、好評を博している。

【太田守信 コメント】
これまでは江戸時代に作られた有名詰将棋作品をモチーフに作劇して参りましたが、今回は既存の物語からオリジナル詰将棋を作ってもらい、そこからさらに新作脚本として仕上げるというこれまでにない工程に挑戦しました。この新たな作業は私にとって非常に刺激的で、この詰将棋芝居という他に無いジャンルも新境地に至ったのではないかと手応えを感じています。今回も、巨大な盤上で躍動する俳優と駒の動きを楽しんでいただけましたら幸いです!

公演動画ダイジェスト
https://youtu.be/NGH5EvSBql0

過去公演写真



 

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