『宇宙と物理のしくみがわかる! すごすぎる宇宙・天文の図鑑』(天文物理学者BossB/KADOKAWA)第4回【全8話】


子どもの頃、授業で習った「太陽や星の動き」「地球の自転や公転」「重力」――。当時は難しく感じた宇宙や物理の話も、年齢を重ねた今、改めて触れてみると「そういうことだったのか」と新たな発見があるかもしれません。そんな大人の「学び直したい」という好奇心に寄り添ってくれる一冊が、『宇宙と物理のしくみがわかる! すごすぎる宇宙・天文の図鑑』(KADOKAWA)です。SNSでも話題の天文物理学者で、信州大学工学部准教授でもあるBossBさんが、遠い宇宙の神秘から身近な物理の不思議まで、豊富な図解とともにやさしく解き明かしてくれます。

※本記事は天文物理学者BossB (著)による書籍『宇宙と物理のしくみがわかる! すごすぎる宇宙・天文の図鑑 』から一部抜粋・編集しました。

【天体と物理】地球は動いている! 地動説は科学革命の始まり

実は紀元前3世紀に、太陽を中心に地球と惑星は回っている(公転)、地球自身も回転している(自転)という地動説を提案した学者がいます。アリスタルコスです。約1800年後、コペルニクス(*1)はその地動説を復活させ、よりシンプルに太陽系の動きを説明しましたが、円運動を前提としていたため周転円は残りました。

その後ケプラー(*2)が、ティコ(*3)の膨大な観測結果をもとに、惑星の軌道が楕円であることを発見すると、周転円は一切必要なくなり、さらにシンプルになります。惑星は天球にはりついているのではなく、宇宙空間をただ動いているのです。

そして近代科学の父、ガリレオが、自作のハイテク望遠鏡で、木星の周りを回転する4つの月(衛星)や金星の満ち欠けを発見し、天動説はさらに反証されます。しかしカトリック教会は地動説を禁じます。地動説が象徴する、「権威に頼ることなく知識を得ることができる科学的手法」を恐れたのです。これが科学革命の始まりです。
*1,*2,*3……いずれも天文学者

豆知識

「地球が回っているなら、なぜ動きを感じない?」「雲は飛んでいかない?」という古代からの疑問は、ガリレオの相対性原理で解決できます。等速で動く電車で真上に投げた石が元の場所に落ちるのと同じです。