夜中に突然襲ってくる、ふくらはぎの激痛……。「こむら返り」は、ふくらはぎの筋肉(腓腹筋)がけいれんを起こし、強く縮んだまま戻らなくなってしまう状態です。その気になる原因について、足専門の整形外科医・北城雅照先生は「血流の悪化と、筋肉のセンサーの誤作動」だと指摘します。そこで今回は、数多くの足の悩みに向き合ってきた北城先生の新刊『足の名医がついにたどりついた こむら返りと手足のつりリセット法』(アスコム)をもとに、こむら返りの原因や予防法、そして血流を改善して“つらない体”をつくるヒントをお届けします。「また今夜も起こるのでは……」という不安を解消し、朝までぐっすり眠れる毎日を取り戻しましょう!

※本記事は北城 雅照 (著) による書籍『足の名医がついにたどりついた こむら返りと手足のつりリセット法』から一部抜粋・編集しました。

そもそも、こむら返りってなぜ起こるんだっけ?

「こむら返りリセット法」は、ふくらはぎの血流を回復させることと、腱紡錘を適度に刺激することで、こむら返りを防ぐメソッドです。

でも、「血流」と「こむら返り」には、どんな関係があるのでしょうか?

ここでは、その仕組みについて、少しだけ解説していきますね。

理由がわかることで、「なるほど!」と納得しながら、より効果的にメソッドを実践できるようになるはずです。

まず人間の体は、骨に沿う「骨格筋」を伸び縮みさせることで姿勢を保ったり、動いたりしています。普段「筋肉」と呼ばれているのは、この骨格筋のことです。

例えば、立っている状態からゆっくり座るときに、太ももの前側の大腿四頭筋がじわっと伸び、太ももの裏側のハムストリングスは「縮む」ことになります。

 『こむら返りと手足のつりリセット法』より
『こむら返りと手足のつりリセット法』より

筋肉のセンサーが誤作動を起こす

そしてすべての筋肉には、その伸び縮みをコントロールする 「筋紡錘」「腱紡錘」というセンサーが備わっています。

筋紡錘は、筋肉の中にあり、筋肉の伸びすぎを感知するセンサー。

「おっ、今、伸びすぎているぞ!」 と筋紡錘が脊髄に知らせると、脊髄が「縮め!」と指令を出し、筋肉がギュッと縮みます。

一方、腱紡錘は筋肉と腱との間にあり、伸びすぎも縮みすぎも、両方感知します。

そして、 「縮みすぎているよ!」 と脊髄に伝えると、脊髄から 「伸ばせ!」 という指令が出て、筋肉がゆるみます。

これが、筋肉の伸縮のメカニズムであり、この仕組みのおかげで、私たちは無意識のうちに力を入れたり抜いたりしながら、スムーズに動けているのです。