夜中に突然襲ってくる、ふくらはぎの激痛……。「こむら返り」は、ふくらはぎの筋肉(腓腹筋)がけいれんを起こし、強く縮んだまま戻らなくなってしまう状態です。その気になる原因について、足専門の整形外科医・北城雅照先生は「血流の悪化と、筋肉のセンサーの誤作動」だと指摘します。そこで今回は、数多くの足の悩みに向き合ってきた北城先生の新刊『足の名医がついにたどりついた こむら返りと手足のつりリセット法』(アスコム)をもとに、こむら返りの原因や予防法、そして血流を改善して“つらない体”をつくるヒントをお届けします。「また今夜も起こるのでは……」という不安を解消し、朝までぐっすり眠れる毎日を取り戻しましょう!

※本記事は北城 雅照 (著) による書籍『足の名医がついにたどりついた こむら返りと手足のつりリセット法』から一部抜粋・編集しました。


はじめに

はじめまして、北城雅照と申します。

整形外科医としてこれまで数えきれないほどの足のトラブルと向き合ってきた私が、日々の診療を通して痛感していることがあります。

それは、「こむら返り」を軽く見ている人が、あまりに多いということです。

「ただの足のつりでしょう?」「我慢していれば治まるし」
あなたもそう考えて、放置してしまっていませんか?

たしかに、こむら返りは一過性のものかもしれません。

けれどその背後には、「血流の滞り」や「筋肉のセンサーの誤作動」といった、体の深い問題が隠れていることが少なくないのです。

血液には、酸素や栄養を筋肉や神経に運び、老廃物を回収するという大切な役割があります。

ところが、年齢とともに筋肉量が減り、足の「ポンプ機能」が弱くなると、下半身の血流が滞りがちに。

疲労物質がたまり、センサーも働きにくくなり、結果としてこむら返りが起こりやすくなる......

つまりこむら返りとは、「血流の問題」でもあるのです。

本書でお伝えする「こむら返りリセット法」は、そんな血のめぐりを根本から立て直すためのメソッドです。

片足30秒、両足でもたったの1分。

それだけで、筋肉に酸素と栄養が届き、センサーの感度も回復し、こむら返りの連鎖を断ち切ることができます。

さらに本書では、すねや足の裏、手指や太ももなど、ふくらはぎ以外の筋肉のつりや、痛みが翌日以降に残ってしまった場合の対処法についてもお伝えします。

そもそも「こむら返り」とは、ふくらはぎの筋肉がつることを指す言葉ですが、実際にはそれ以外の部位にも起こるもの。だからこそ、さまざまなケースに対応できるよう幅広い対処法を紹介しています。

また、食事や運動など、日常生活のなかで習慣を変え、「こむら返りになりにくい体」につくり変えていく方法についても記しました。

こむら返りは、体からの「小さな警告」です。

それを見逃さず、生活のなかに少しずつ"血流改革"を取り入れていくことで、再発は防げます。

こむら返りがなくなれば、夜はぐっすり眠れ、日中は自分の足で元気に歩けるようになるでしょう。

痛みと不安のない体は、気持ちまで軽くしてくれます。

その第一歩を、本書と一緒に踏み出してみてください。