「パワーストーン店で出会った不思議な女性。たった一度の出会いでしたが、その3カ月後、その女性と深く関わることになるとは...。介護士として担当することになった父子家庭の訪問先で待っていたのは、数々の不思議な現象。誰かがいる気配があったり、閉めたはずのドアが開いたり...。そんなある日、パワーストーンがたくさんあることに気が付きます。『え、まさか...』偶然では片付けられないつながりを感じてしまいました」

「私はここにいるよ...」と気付いてほしかったのかも

そして、あの店員さんのことが頭をよぎったのです。

「いやいやまさかねえ」と思いながら、その家の娘さんに「ねえ、お母さんって○○ってお店に通ってた?」と聞いてみました。

これが当たりでした。

このお家は、あのお店でたった1度だけ会った女性のお宅だったのです。

「やっぱり」という思いと「ええ?」という思いがぐるぐると頭をめぐりました。

驚いた私は、さっそくお店のご夫妻のところへ行きました。

「実は依頼があって、以前会った店員さんの家に行くことになったのだけど、彼女は亡くなったの?」

「あの後すぐに病気になって亡くなったの。担当が急遽あなたになったって、きっと彼女があなたを呼んだんでしょうね」

「え? なんで私だったの? 私は1度しか会っていないのに?」と戸惑いました。

生前の彼女に会った偶然、そして私と会った直後に脳腫瘍になり3カ月で命を落とした彼女...。

怖くなった私は、彼女の家に入るとき、毎回「私の前に姿を現したら、私は即刻この仕事を打ち切ります」と心の中で彼女に伝えました。

それでも毎回トイレのドアは開きましたが、支援が終わるまで彼女の霊を見ることはありませんでした。

支援を続けて1年後、婚活を始めたという旦那さんにある相談をされました。

「見合い相手の家に亡くなった嫁が来たっていうんだけどどう思う?」

ええ!? と一瞬パニックになりつつも、思わず話してしまいました。

「だって彼女この家にいますよ。結婚には反対ってことかな?」

冷静を装い伝えた私に、旦那さんは言いました。

「そうだよね。相手の方も『前の嫁が反対するからやめます』って言ってきた」

現在、旦那さんは無事に再婚して幸せに暮らしています。

今度のお嫁さんは猫を8匹連れてきたのだそうです。

猫は魔除けといいますからね、お嫁に来た女性も霊感のある方とのことです。

今は、トイレの戸が開いたのは、彼女なりの「家にいるよ」という主張だったのかなと思っています。

不思議な体験をしたなと、しみじみと思うのでした。

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