「法事で久しぶりに親戚たちと集合しました。個人を偲びつつ会話も弾み、穏やかな時間が流れていたのですが...。それをぶち壊したのが父です。お酒が進んだころに、親戚たちの『秘密にしたいこと』を次から次へと暴露し始めたのです」

「誰かの秘密を暴露する」父の悪いクセ。最初のターゲットは

これはある法事のときのこと。

何年ぶりかに親戚が集合し、故人を偲びながら穏やかな会話が弾んでいました。

しかし...そんな時間は束の間でした。

食事が進み、お酒も随分入ったころ、父がペラペラしゃべり始めてしまったのです。

その内容は「誰かが秘密にしていたこと」。

これ、時々出てくる父の悪いクセなんです。

普段はまだマシですが、お酒が進むと歯止めがきかなくなります。

まずターゲットになったのが20代の男性。

「そういやお前、随分いい会社に入ったって聞いたけど、大学受験失敗したのにたいしたもんだな。それで仕事はうまくいってるの?」と意地悪な含み笑いをたたえた表情で言いだすのです。

私は頭の中で「受験失敗ってわざわざ言うな!」とつぶやきつつも「そういうのやめよう」と耳打ちするにとどめます。

多分、ここではっきりと「受験失敗言うな!」なんて言ったら最後。

父の性格からするときっと「そこ」をしつこく追及するでしょう。

言われた男性は苦笑いしましたが、彼の方が父より一枚も二枚も上手でした。

「そうなんですよ、みんなに言われて参ってます。でも、あのときの経験が今の僕には生きているのかな。今は手を抜かずに頑張ってますよ!」

絶妙の返しとガッツポーズで父を撃退してくれました。

本当に頼もしい。

謝罪と感謝、そしてエールを含んだ笑顔を送る私。

反対に憮然とする父。

きっと相手の泣き言を聞きたかったのでしょう。

するとターゲットを変更。

今度は親戚のおばさんを捕まえて嫌味を言いだします。

「お前さ、昔はちょくちょく金借りに来てたけど、今はもう大丈夫なのか? もう貸してはやれないけどな。ハッハハハハ~」

高笑いする無礼な父を完全無視してやり過ごすおばさん。

目の前ではそんなシュールな場面が展開していました。

これを見た途端、「やっぱり連れて来るんじゃなかった」と後悔しかありません。

きっと、親戚のみなさんも同じ思いになったのでしょう。

このあたりからなんとも言えない微妙な空気が漂い始めました。

しかし、ここで調子に乗った父はその場にいる人の秘密をペラペラしゃべり始めたのです。

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