「35歳で結婚し、義実家で義両親と義弟と暮らすことになった私。高齢の義両親のことや夫の好みなども考え、日々食事作りに奮闘していましたが、ある日義母が親戚に『味が薄い』などと愚痴をこぼしているのを聞いてしまいました。そんなある日、義父から『ほうれん草のおひたし』をリクエストされたのです」

「ほうれん草の根もゆでてね」と義母に言われ、おひたしを出すと...

一人暮らしが長かった私が結婚したのは35歳。

当時40歳の夫(長男)と結婚し、義実家での同居が始まりました。

不安もありながら義両親と義弟(私より年上)、大人ばかりの5人家族になりました。

それまでも「1人分の料理」はそこそこできていたのですが、大人5人、しかも70代の義両親への食事の準備には、毎日頭を悩ませていました。

同居当初は関係も良好だったのですが、あるとき、陰で「若い人の料理は味が薄い」とか「肉ばかり出す」などと、義母が親戚に愚痴をこぼしているのが耳に入ってしまいました。

味が薄いのは高齢の義両親のためです。

夫から「親の味付けはやたらと砂糖を使うのであまり甘くしないで」と言われていたし、肉が多いのは義父からのリクエスト。

義母の愚痴を聞いたときは「どうしたらいいの?」と考えてしまいました。

そんなとき、義父が家庭菜園で作ったほうれん草を持ってきました。

「今夜おひたしにして」と言うと再び畑へ戻る義父。

冷たい水で根の部分の土を洗っていると、義母が「その根の部分がおいしいのよね、よく洗って根から少し長めにゆでてね」と言ってきたのです。

根の部分を1cmくらいは切り落とそうと思っていた私は「そういう食べ方があるんですね。根の部分もほかの部分と同じ長さに切っていいですか?」と聞きました。

義母は「そうね」と返事をしたので、土が残らないように一生懸命洗いました。

その日は夫が残業で、夕食は私と義両親と義弟でした。

言われたとおりに作ったほうれん草を食卓に並べたのですが、普段はやさしい義父が「あれ~ここは(根の部分)切り落とした方がいいんじゃね~の~」と。

「お義母さんがおいしくって好きって言ったんで残したんですよ」と答えると「へ~」という義父。

え? いつもこういう食べ方してるんじゃないの? 

お義母さん、どうしてこの会話に入ってこないの?

なんで聞こえないふりしてるの?

なんで根の部分食べないの?

目が点になってしまいました。

帰宅した夫にそのことを話すと「根のところなんていつも切って捨ててるよ、忘れっぽくなってるんじゃないの? 気にするな」と言われました。

え? これっていじめ?

そして、気づいたことがあるのです。

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