「私が小学生だったときのことですが、今でも後悔していることがあります。参観日に作業着で現れた父を避けてしまいました。当時は、みんなと違うことが恥ずかしかったのです。でも、大人になった今、思い出すのは家族のために懸命に働く父の姿。『お父さん...』もう会えない父に贈る私の思いとは...」

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父が参観日に駆けつけた理由

「ごめんなあ。いったん仕事に出たんだが、雨で仕事がなくなったんだ。家に戻ると今日は参観日だと聞いて、こんなときしか行けないし、急げば間に合うと思って走っていったんだ。ママと一緒に行けば良かったかなあ」

そんな父の姿に、これ以上何か言うと泣きだしてしまいそうで、黙ってその場を離れました。

しばらくはなんとなく気まずくて、父との会話もギクシャクしていました。

決して父のことが嫌いなわけではなく、ただ他の子と違うことが恥ずかしくて、そして父の作業着にも恥ずかしさを感じ、心ない言葉を言ってしまった幼い私。

中学生や高校生の頃も、友人が家に遊びに来たときに作業着姿の父がいると、友人に会わせたくない気持ちになったものです。

幼いながら、そのことを申し訳ないと感じてしまう自責の念もありました。

けれど、大人になり、父の仕事に対する真面目な姿勢や、その仕事の大切さを知り、幼い日に感じた恥ずかしさは尊敬に変わりました。

なぜあんな風に思っていたのだろうと、今度は自分が恥ずかしくなりました。

もし、父が生きていたなら、私の子どもの参観日に一緒に行ってほしかった。

誇らしげな作業着姿で。

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