通販番組の「数量限定!」にはワケがある。あえて数を絞ることで生まれる「消費者心理」とは

【本作を第1回から読む】 タピオカ屋はどこに行ったのか。3回目の「タピオカブーム」が前回までと異なっていた点

『タピオカ屋はどこへいったのか? 商売の始め方と儲け方がわかるビジネスのカラクリ』 (菅原由一 /KADOKAWA)第5回【全9回】

街中にあふれていたタピオカ屋が、いつの間にか減っていた...みなさんは、その理由を説明できますか? 想像はできても、説明するとなると難しいかもしれません。SMG税理士事務所代表税理士・菅原由一氏著の『タピオカ屋はどこへいったのか?』は、「場末のスナックの稼ぎ方」や「携帯電話の契約が分かりづらいワケ」など、さまざまな「なぜ」をビジネスの視点から分析しています。日常にあふれるちょっとした疑問を題材に、ビジネスの思考回路を磨きましょう。

※本記事は菅原由一 著の書籍『タピオカ屋はどこへいったのか? 商売の始め方と儲け方がわかるビジネスのカラクリ』(KADOKAWA)から一部抜粋・編集しました。


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※写真はイメージです(画像提供:ピクスタ)

通販番組の商品はなぜ個数が限定されているのか?

入手困難であることが価値になる

深夜の通販番組では「限定」という言葉がよく出てきます。これは消費者の心を惹きつける魔法のワードです。通販番組で販売数などを制限する理由は、人の「ほしい」という気持ちを高めるためです。

限定という言葉は、「みんなと同じではイヤ」「つまらない」と考える人の心にささります。その結果、希少性が高い限定商品に魅力を感じやすくなり、売れやすくなります。この心理をスノッブ効果といいます。

この心理を踏まえた売り方は通販番組以外でも使われています。例えば、人気のラーメン店はスープがなくなり次第営業終了します。アパレル店では入荷未定の人気商品に予約が殺到します。

つまり「手に入りにくい」ことが価値となり、手に入れたい人が増えやすくなり、行列ができ、行列が行列を呼び、話題が話題を広げるわけです。

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菅原由一
1975年三重県生まれ。SMG税理士事務所・代表税理士。人よりも3倍の勉強量で税理士試験に打ち込み、20代で税理士資格を取得。現在は、東京・名古屋・大阪・三重に拠点を置き、中小企業の財務コンサルタントとして活躍。銀行が絶賛する独自資料の作成で赤字会社も含め融資実行率は95%以上。顧問先の黒字企業割合は 85%を実現し、全国平均30%を圧倒的に凌ぐ。これまでに全国各地で 1,000 本以上の講演やセミナー講師を務め、1万名超の経営者が受講し、大手企業からの講演依頼が絶えない。YouTubeチャンネル『脱・税理士スガワラくん』は開設わずか1年で登録者数38万人を突破し、TV、専門誌、新聞、各メディアで取り上げられ注目を集めている。「努力と結果は比例する!」を座右の銘として、YouTube、ブログ、SNSで経営のノウハウを毎日配信している。

※本記事は菅原由一 著の書籍『タピオカ屋はどこへいったのか? 商売の始め方と儲け方がわかるビジネスのカラクリ』(KADOKAWA)から一部抜粋・編集しました。

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