カップ麺が「定価の4倍」で売れる場所がある。商品価格を高めるカギは、消費者の「体験価値」

貴重な体験は高くても売れる

もう1つ重要なのは、山頂で食べるカップ麺は体験価値(カスタマーエクスペリエンス)が高いということです。体験価値は、その商品やサービスを知る、購入する、使うといった一連のプロセスを通じて得られる体験の価値を指します。

カップ麺の場合、物理的な価値は200円くらいです。その価値を800円で得られるならば安いと判断する人が多いため、山頂では800円でもカップ麺が売れます。

経営目線で見ると、街中で100円ちょっとのものが倍の値段で売れる場所を探すこと、そして、2倍でも3倍でも消費者が納得できる体験を付加することが利益倍増のポイントということです。

 

菅原由一
1975年三重県生まれ。SMG税理士事務所・代表税理士。人よりも3倍の勉強量で税理士試験に打ち込み、20代で税理士資格を取得。現在は、東京・名古屋・大阪・三重に拠点を置き、中小企業の財務コンサルタントとして活躍。銀行が絶賛する独自資料の作成で赤字会社も含め融資実行率は95%以上。顧問先の黒字企業割合は 85%を実現し、全国平均30%を圧倒的に凌ぐ。これまでに全国各地で 1,000 本以上の講演やセミナー講師を務め、1万名超の経営者が受講し、大手企業からの講演依頼が絶えない。YouTubeチャンネル『脱・税理士スガワラくん』は開設わずか1年で登録者数38万人を突破し、TV、専門誌、新聞、各メディアで取り上げられ注目を集めている。「努力と結果は比例する!」を座右の銘として、YouTube、ブログ、SNSで経営のノウハウを毎日配信している。

※本記事は菅原由一 著の書籍『タピオカ屋はどこへいったのか? 商売の始め方と儲け方がわかるビジネスのカラクリ』(KADOKAWA)から一部抜粋・編集しました。

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