昭和世代に衝撃! 昭和の「花柄ポット」が、令和の今大人気。次は「平成レトロ」が来る!?

レトロな「ミニ扇風機」が約2倍のペースで売れる

続いてご紹介する小泉成器の「ミニ扇風機」は、まさに昔懐かしいレトロな青い羽根の扇風機。

風量ボタンは大きく、弱・中・強の3段階。ボタンを押すと昭和の扇風機さながら「カチッ」と音がします。最大180分の切タイマーはつまみの形をしていて回すと「ジリジリ」と音がします。自動首振りの調整は後ろのつまみを引く設定。いずれもザ・昭和な扇風機の特徴です。

ただサイズは高さ約40センチとミニサイズなので、足元やデスク周り、卓上で使いやすいのが新しいポイントと言えるかもしれません。

価格は6980円(税込)と特別安いわけではありませんが、2023年5月に発売されるやいなや、SNSを中心に話題が沸騰しました。

同社の他の商品と比べると、2倍ほどのペースで売れているそうです。

レトロブームというものは、自分の時間軸と離れているほど、その時代の文化やデザインにお洒落さや新しさを感じ、心を揺さぶられるのかもしれません。

2019年に平成が終了したことを考えると、今後は「平成レトロ」「平成ノスタルジア」と言うべきデザインが、新たなヒットを生み出す可能性もあるでしょう。

 

川上徹也
湘南ストーリーブランディング研究所代表。大阪大学人間科学部卒業後、大手広告代理店勤務を経て独立。数多くの企業の広告制作に携わる。東京コピーライターズクラブ(TCC)新人賞、フジサンケイグループ広告大賞制作者賞、広告電通賞、ACC 賞など受賞歴多数。現在は、広告制作にとどまらず、さまざまな企業・団体・自治体などのブランディングや研修のサポー ト、広告・広報アドバイザーなどもつとめる。著書は『物を売るバカ』『1行バカ売れ』(いずれも角川新書)、『キャッチコピー力の基本』(日本実業出版社)、『江戸式マーケ』(文藝春秋)、『売れないものを売る方法? そんなものがほんとにあるなら教えてください!』(SB 新書)など多数。

※本記事は川上徹也著の書籍『高くてもバカ売れ! なんで? インフレ時代でも売れる7の鉄則』(SBクリエイティブ)から一部抜粋・編集しました。
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