腸内環境を整え、免疫力をアップする効果が期待できる麹。今回は市販の麹を使って塩麹やしょうゆ麹の作り方をご紹介します。教えてくれたのは料理研究家・栄養士の荻野恭子さんです。
この記事は月刊誌『毎日が発見』2024年4月号に掲載の情報です。
塩麴があれば調味料はいりません
市販の麴に塩と水を混ぜて発酵させた塩麴は、塩味はもちろんのこと麴の甘味やうま味が加わって、万能調味料として使えます。
しょうゆ麴も同じ。
煮物、焼き物、炒め物などの普段のおかずに使えば、おいしさアップ。
また、肉、魚を塩麴、しょうゆ麴に漬け込むと、やわらかくなります。
特に肉にはおすすめ。
調理する前に30分漬けておくだけで、素材がやわらかく、深みのある味になります。
麴は発酵食品なので、腸内環境を整え、免疫力をアップするとともに、便秘の改善にも役立ちます。
塩麴は、米麴と塩、水で作ります
全量520kcal/塩分49.8g
材料(作りやすい分量)
米麴...200g
塩...50g
水...2カップ
作り方
〈室温で作る〉
(1)ポリ袋に米麴を入れて、パラパラになるまでよくほぐす
(2)塩を加えてよく混ぜる。
(3)水を加えてよく混ぜる。
(4)ポリ袋の口を軽く結び、1日1回袋の上からもむ。室温に4~7日ほどおく。夏場は1日おいたら冷蔵庫に。麴がやわらかくなり、甘味が出たら使える。
〈炊飯器で作る〉
(1)炊飯器の内釜に米麴を入れてよくほぐす。塩を混ぜ、水を加えてよく混ぜる。乾いたふきんをかけ、ふたをせず、保温にして30分温める。
(2)30分たったら、保温を切る。水分がなくなっているように見える。よく混ぜる。
(3)乾いたふきんをかけ、半日ほどおくとできあがる
できあがったら、清潔な瓶に入れて冷蔵庫で保存。冷蔵で1カ月保存可能。
※保存期間は目安です。保存状態などにより異なる場合もありますのでご注意ください。
※保存容器は清潔で完全に乾いたものを利用ください。
同じ方法でしょうゆ麴作り
全量870kcal/塩分66.7g
材料(作りやすい分量)
米麴...200g
しょうゆ...2カップ
作り方
(1)米麴をポリ袋に入れてパラパラになるまでほぐし、しょうゆを加えてよくもむ。
(2)1日1回、袋の上からもむ。室温に4~7日ほどおく。麴がやわらかくなり、甘味が出たら使える。
清潔な瓶に入れ冷蔵で1カ月保存可能。
※保存期間は目安です。保存状態などにより異なる場合もありますのでご注意ください。
※保存容器は清潔で完全に乾いたものを利用ください。
冷ややっこに
野菜スティックのディップやお酒のアテにもなります。