「春爛漫の陽だまりで庭仕事・家仕事」人気ガーデナー・水谷昭美さんの暮らしを拝見

静岡県熱海市在住の人気ガーデナー・水谷昭美さん。月刊誌『毎日が発見』の連載「暮らしの晴れ間」から、季節を感じ、日々をゆったりと楽しむ水谷さんの暮らしをご紹介します。今回は、「春爛漫の陽だまりで...」をお届けします。

この記事は月刊誌『毎日が発見』2024年4月号に掲載の情報です。

「春爛漫の陽だまりで庭仕事・家仕事」人気ガーデナー・水谷昭美さんの暮らしを拝見 2404_P006-007_01.jpg黄梅(おうばい)の花下にいるのはヤマガラ。常備しているひまわりの種を食べに来てくれました。

4月上旬から、二十四節気では「清明(せいめい)」の時期を迎えます。

全ての命が清らかにいきいきとするとき、そんな意味でしょうか。

私は朝から窓を開け放って家仕事。

庭の草花も、樹木も、道端の雑草もぐんぐん成長して花を咲かせ、まさに、言葉通りの明るい陽春です。

ウエルカムフラワーは
あふれんばかりのネモフィラ

何十年も欠かさず、種を蒔いて育てているネモフィラ。4月の空のように澄んだこの色を必ず見たくなるのです。低い外塀に鉢を置けば、小さな青い点が風に吹かれて揺らぎ、春の真ん中にいることを教えてくれます。隣の花は、空色をより引き立てる藍色のファセリア。

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すみれの背比べ
奥ゆかしい風情の、日本生まれのすみれたち。紫色の花はほのかに甘く香る匂いすみれ。

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素朴な野花もみんなかわいい
紫はなな、つくし、白詰草(しろつめくさ)、からすのえんどう...。密やかに咲く地際の花も見てあげたい。

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【4月の定番お惣菜】

木通(あけび)の新芽の生姜あえ

「春爛漫の陽だまりで庭仕事・家仕事」人気ガーデナー・水谷昭美さんの暮らしを拝見 2404_P006-007_06.jpg日に日に蔓を伸ばす木通。花が咲く前後の、その柔らかい新芽を摘んで作ります。鍋に湯を沸かしてゆで、水にしばらく浸けてえぐみを取るだけ。おろし生姜を添え、しょうゆを垂らしていただきます。

「春爛漫の陽だまりで庭仕事・家仕事」人気ガーデナー・水谷昭美さんの暮らしを拝見 2404_P006-007_05_W500.jpg「春爛漫の陽だまりで庭仕事・家仕事」人気ガーデナー・水谷昭美さんの暮らしを拝見 2404_P006-007_04_W500.jpg構成・取材・文/飯田充代 撮影/斎藤大地

 

水谷昭美(みずたに・あきみ)さん

1951年生まれのガーデナー。静岡県熱海市在住。幼い頃から一途に独学で多くの植物を育て、憧れの里山暮らしを体現している。寄せ植え教室や熱海市の公園、駅周りの植栽を手がけたことも。

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