チャンネル登録者23.6万人の「Diy Soho手作り倉庫」を主宰する73歳のYouTuber、吉田三世さん。手作り歴は60年以上で本業は社交ダンスのドレス作りでしたが、コロナ禍で社交ダンスの競技会が一切中止になり、注文が途絶え、収入がゼロに。メルカリで見つけた大島紬を購入して着物リメイクを始め、それを動画で投稿したところ、たちまち大人気に。72歳でカルチャー教室で講師デビューも果たしました。「100歳まで、あと27年もある。明日、何があるかわからないから、面白い。人生まだまだ、これからよ」と吉田さん。そんな前向きでパワフルな生き方・考え方が詰まった著書『人生まだまだ、これからよ 七転び八起き』(KADOKAWA)から一部を抜粋してご紹介します。
※本記事は吉田三世著の書籍『人生まだまだ、これからよ 七転び八起き』から一部抜粋・編集しました。
終活? 人生後半は、おまけじゃない!
ひとりの質問に答えていると、他の人もわらわらと集まってきます。「ものづくりに出来不出来はない、心がこもっているか?」だと思います。
日本では60歳になったら、還暦のお祝いをするでしょう。
赤いちゃんちゃんこ着て、みんなに「長生きしたね」と言われて、その後の人生はおまけみたいな感じ。
私もずっと、60歳以降は、おまけの人生だろうなぁと思っていました。
でも、60歳を超えて、それは違うんじゃないかな、と考えるようになりました。
確かに昔は、60歳は長寿だったかもしれません。
仕事は若い世代に譲って、ご隠居生活をすれば良い、と考えられていたのでしょう。
時代は変わって、元気なシニアが増えてきました。
私自身、社交ダンスで「ねんりんピック」に三度出場しました。
みなさんの周囲にも旅行や趣味にアクティブなシニアが増えているのではないでしょうか?
現実はそういう状況なのに、そういう刷り込みが、まだ残っているような気がします。
だから、私たちの世代で、その刷り込みをどれだけ吹き飛ばせるのだろうか?と思いますね。
もちろん、高齢になると、体力が落ちて、若いときには難なくできたことが、できなくもなりますよ。
世の中の流れやスピード感についていけず、蚊帳の外にいるような気分になることもあるでしょう。
最近は終活と称して、断捨離したり身辺整理したりする人も増えてきましたが、私は小学生のときに近所のおばさんからもらった小物も、捨てられないんです。