保温で節約する
(3)湯が温かければ追い焚きがトク!
「残り湯がまだ温かいうちは追い焚き機能を使って温めた方がガスも水も節約できます。しかし、完全に冷めてしまった湯を沸かし直すなら、給湯器を使って湯を張り替えた方がおトク。沸かし直しをする際は、湯の温度で見極めましょう。湯が冷めやすい冬場は、新しく湯を張り替えたほうが節約になることも」(和田さん)
※高断熱浴槽(湯が冷めにくい浴槽)の残り湯を、1日おきに40度に追い焚きした場合。1日1回×365日として算出
残り湯の沸かし直しに注意
菌が繁殖する可能性も
衛生微生物研究センターの調査によると、残り湯の細菌は人の体に由来するもので通常は病気の心配はありません。しかし、衛生面を考慮すると残り湯を使用する際には注意が必要とのこと。湯は1~2日程度で交換し、定期的な清掃を行いましょう。
(4)湯を張ったら、間を空けずに入浴する
「浴槽に湯を張ったら冷めないうちに次々入浴し、できる限り追い焚きしないようにしましょう。通常の浴槽の場合、フタをしていても湯の温度が2時間で約2度下がります。家族の入浴時間をできるだけ合わせ、続けて入浴するようにし、沸かし直さずに済むようにしましょう」(和田さん)
※40度の湯を、2時間後に冷めてから追い焚きした場合と比較。1日1回×365日として算出
(5)お風呂のフタは必ず閉める
「家族が続けて入浴することが難しいときは必ず浴槽にフタをし、できるだけ熱を逃がさないようにしましょう。湯の表面に張る保温シートを使うのも効果的です。とくに冬場は浴室内の温度が低く、浴槽内の湯が冷めやすいもの。入浴時も浴槽の半分をフタで覆っておくなど、冷めない工夫をして節約につなげましょう」(和田さん)
100円ショップのアルミシートを、浴槽サイズにカットして保温シートにしてもOK
※40度の湯をフタ有り・フタ無しで4時間放置し、再度40度まで追い焚きして比較。1日1回×365日として算出
構成・取材・文/和栗 恵 イラスト/楠木雪野