今後も値上がりが予想される光熱費。家計を守りながら、できるだけ涼しく快適に暮らすワザを、節約アドバイザーの和田由貴にお聞きしました。
この記事は月刊誌『毎日が発見』2023年8月号に掲載の情報です。
やらないともったいない涼しい省エネ術
原料価格の高騰や社会情勢を背景に、電気料金・ガス料金が値上がりし、光熱費が家計を圧迫しています。
「昨年、経済産業省が打ち出した省エネのための努力目標は、室温を28度にすること。これはエアコンの設定を28度にするのではなく、室内温度を28度程度に保つという意味ですので、温度計を用意して実際の室温を把握し、適切な温度を保つようにしましょう。健康的に暮らすためには湿度も重要。40~60%の湿度を保つこともおすすめします」と、節約のプロ・和田由貴さん。
そこで、ちょっとしたひと手間で、節約しながら暑い夏を乗り切れる、うれしいテクニックを教えていただきました。
オススメ5位
電球は全てLEDにチェンジ
「LED電球は単価は高いですが、電気代は蛍光灯や白熱灯の2分の1〜10分の1になることも。また、冷蔵庫、エアコン、照明器具、温水便座、テレビは、古いものと新しいものとで極端に使用する電気量が変わるので、10年以上前のものを使っているようであれば買い替えの検討を。自治体によって補助金を出しているところもあるので、調べてみるとお得に買い替えられます」(和田さん)
オススメ4位
エアコンは温度の前に風量で調節
「エアコンは温度を下げる際に電力をたくさん使いますが、風量を強くしてもそこまで電気代は変わりません。暑いときは設定温度を下げるよりも風量を強くした方が、体感温度が下がり涼しく感じられます。なお、エアコンのフィルター掃除は週2回をめどに行いましょう。室外機の周囲に物は置かず、こまめに掃除をすることで熱交換効率がアップします」(和田さん)
オススメ3位
足の付け根と脇の下を冷やす
「保冷剤や冷やしタオル等を使って体を直接冷やすことも、節約につながります。体の中でも動脈が集まっている部分を冷やし、体温を下げましょう。冷やす場所としてのおすすめは、露出していない足の付け根や脇の下。保冷剤がない場合は、ビニール袋やペットボトルに水を入れて凍らせたものを使用してもいいでしょう」(和田さん)